ピーター・ジャクソン監督。イライジャ・ウッド、ショーン・アスティン、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン。2003年。
<ストーリー>
昼なお暗いモルドールの山。フロドが眠る隣でゴラムは、自身が“愛しいしと”と呼ぶ“一つの指輪”を初めて手に入れたときのことを思い出していた。彼はホビットの支族ストゥア族で スメアゴルと呼ばれていた。ある日、いっしょに川で魚を釣っていたデアゴルが川に落ちてたまたま指輪を拾う。スメアゴルはその指輪を見た瞬間に指輪に魅せられ、それを奪おうとしてデアゴルを殺してしまった。そのために村を追放された彼は、指輪だけを友に長い年月を過ごすうちに指輪の魔力に蝕まれ、徐々に心身ともに変貌し現在の姿になったのだ。眠りから目覚めたサムはゴラムの邪心を疑うが、フロドはそんなサムをいさめる。
森の中 裂け谷のエルフ エルロンドの娘アルウェンは、アラゴルンを愛しながらも父の言葉に従い、エルフたちとともに西方に船出する港に向っていた。が、彼女はひとりの幼い少年が、彼女の前を走っていきアラゴルンに抱きかかえられる幻を見て裂け谷に戻る。彼女は父に、自分が見たのは自分の息子であり、未来に希望はあると語り、アラゴルンの祖先イシルドゥアの折れた剣を鍛え直すよう訴える。だが。サウロンの力が増すとともにエルフの力は弱まり、アルウェンも次第に衰弱していくのだ。
一方、アラゴルンたちはサルマンの砦アイゼンガルドに向かい、そこでメリーとピピンに再会してお互いの無事を喜び合う[2]。ピピンがサルマンの使っていた遠くを見る石=パランティーアを発見。ガンダルフが保持するが、好奇心の強いピピンはガンダルフが寝ているすきに覗いてしまう。だが、冥王サウロンも別のパランティーアを覗いているため、それを覗く者はサウロンからも見つかり彼の邪悪な力を及ぼされるのだ。ピピンもサウロンに見られて苦しめられるが ガンダルフに救われる。ガンダルフはピピンがパランティーアで見た光景から、サウロン勢のゴンドールへの進軍を知り、一行と別れ、ピピンを連れてゴンドールのミナス・ティリスに向かう。
ゴンドールで彼らを迎えたのは、愛する息子ボロミアの死を知って絶望する執政デネソールだった。ピピンは自分とメリーを救って死んだボロミアの恩に報いるために、デネソールに仕えることを申し出て 城の衛兵に任じられる。ガンダルフはデネソールにサウロンの攻撃に備えてローハンに援助を仰ぐよう勧めるが、彼はローハン軍と共にゴンドールの王の末裔アラゴルンが来て、自分が統治してきた国を奪われるのではないかと恐れて拒絶する。そこでガンダルフはピピンを使い、ローハンに援助を求めるのろしに点火する。のろしを見たローハンのセオデン王はゴンドールの援護を決意する。(Wikipediaより転載)
<感想>
3部作の完結編。押しも押されもせぬ大作です。見応えたっぷり、素晴らしいシーンの連続です。原作を読んでいる私は、映像以外にも勝手に脳内補完されてしまうせいか、あちこちで感動に泣きまくりでした。難を言えば、やはり時間が足りなくて(こんなに長いのに…)急ぎ足の感があったことかしら。カットされたシーンでも観たいものがいっぱいありました。あとサムの決断をもう少し描いて欲しかったかな。でもかなり満足です。1作目、2作目、出来れば未公開シーンを含んだDVDも観るか、原作を読んでいると、さらにさらに感動が深まります。が、それを一般の人に要求するのは酷ですね。こんなに良い映画なのにー、とそれが残念です。