山田洋次監督。吉永小百合、二宮和也主演、黒木華、加藤健一、浅野忠信。2015年。
<ストーリー>
1945年8月9日午前11時2分、主人公の長崎医科大学に通う福原浩二は長崎の原爆で跡形もなく被爆死した。それから3年後、その助産婦を営む母・伸子のもとに原爆で被爆死したはずの浩二が亡霊となって現れる…。(Wikipediaより転載)
<感想>
ニノが日本アカデミー賞主演男優賞を獲ったと聞いて以来、ずっと観たいと思っていました。ようやく見る機会を得ました。
冒頭の被曝のシーン、表現がすごいですね。「あ…」という声と溶けるインクの瓶が見事でした。その後はニノが戻ってきて話をするの繰り返し。他の人には見えないという設定なので、前の恋人だった町子にも会ってとか、そういう展開にはなりませんでした。もしかすると老いた母親の思い込みなのかも?ファンタジー?と思いつつ観ていくと、最後。え、これはもしかして、ホラーだった?死んだ息子に取り憑かれて、母親は死亡?でも、息子なら良いか。という風にも見えましたね。残念ながら?体が弱っていく様子がイマイチ、表現されていませんでしたけれど。
おしゃべりなニノ、とても上手かったと思います。町子にも泣けました。手放しで大絶賛とはいきませんが、観て損はない作品だと思いました。