バイロン・ハワード、リッチ・ムーア監督。声、ジニファー・グッドウィン、ジェイソン・ベイトマン、イドリス・エルバ。ディズニーアニメ。2016年。
<ストーリー>
田舎町バニーバロウに暮らす9歳の少女ジュディ・ホップスは、「よりよい世界を作るため」とウサギ初の警察官を目指していたが、両親はウサギはニンジン作りをすべきと言い、キツネのギデオン・グレイにもいじめられる。しかし15年後、彼女は警察学校を首席で卒業し、大都会ズートピアで警察官として働くことになる。
一方、ズートピアでは、肉食動物ばかり14人が行方不明になっていた。ズートピア警察署(ZPD)署長ボゴは、サイやゾウ等の屈強な署員たちを事件の捜査に充てるが、ジュディに命じたのは駐車違反の取締。不満を感じながら取締をしていると、ゾウの店で巨大アイスキャンディーの販売を拒否されるキツネの親子ニックとフィニックを発見する。過去の経験からキツネには疑念を抱いていたが、気の毒な姿を見た彼女は店を説得し、親子からも感謝される。しかし、ジュディはすぐに2人が親子ではなくアイス転売の詐欺師と知り、ニックを問い詰めたが、逆に自分を否定される。
翌日も取締をするが、市民の目は冷たい。「警察官らしい仕事をしたい」と強く思う矢先、花屋で強盗事件が発生。命の危険が迫るネズミの女性を助けながら犯人のデューク・ウィーゼルトンを逮捕するが、ただの球根のために危険な追跡をしたとしてボゴに咎められる。そこへオッタートン夫人がベルウェザーと共に彼女の夫エミット・オッタートンの捜索を直訴しに来署する。ボゴは渋る中ジュディは自分が担当すると表明したところ、ボゴの逆鱗に触れ、「48時間以内に解決できなければクビ」と言われる。ようやく警察らしい仕事を手に入れたジュディだったが、渡された捜査資料は監視カメラの一コマのみ――そこにはエミットの他にニックも写っていた。
ジュディがニックを脱税の証拠で脅して捜査に協力してもらうと、彼の情報網で1台のリムジンに辿り着いた。車内でエミットの免許証を見つけるが、車の所有者の手下に誘拐されてしまう。所有者は過去にニックが詐欺を働いた闇のボス、トガリネズミのミスター・ビッグだった。制裁として氷漬けになりかけるが、彼の娘がジュディに助けられていたことが分かると、当時の運転手マンチャスを教えてもらう。マンチャスによるとエミットは突如凶暴化し、彼を襲ってどこかへ行ったという。「夜の遠吠え」という手がかりを得るも、マンチャスまで凶暴化し、2人を襲う。ジュディはボゴ達を呼び対処を求めるが、マンチャスは消えており、この一件を伝えることが出来なかった。ボゴはジュディに改めてクビを言い渡すが、ニックが仲介に入り、そのまま帰路に就く。ジュディの境遇を知ったニックは幼少期のトラウマを話す。彼もまたステレオタイプに苦しめられ、夢を捨てて世間のイメージ通りの生き方をしていたのだった。
気が付けば明け方、ニックは朝ラッシュで渋滞する道路を見て交通カメラでマンチャスの行方を追うことを考える。ライオンハートの愚痴を言うベルウェザーにカメラの映像を見せてもらうと、マンチャスを捕らえてある施設へ向かうシンリンオオカミが写っていた。これが「夜の遠吠え」の正体とわかったジュディは、ニックとその施設へ向かった。そこには行方不明の動物たちが凶暴化した姿で収容され、彼らがライオンハートの指示でここに集められていたことも判明。彼は「騒動の原因は知らないが、市民を守るために収容しただけだ」とだけ言う。ついに行方不明事件を解決したジュディは、ニックにも警察官になるよう勧めるが、記者会見で無意識に肉食動物に対して差別的な発言をしてしまい、怒ったニックは絶縁を告げジュディの元を去る。更にマスコミの扇動により、世論はズートピアから肉食動物を追い出す方向へ傾く。自分の中にも差別や偏見が根付いていたことに気づいたジュディは、自分の心無い発言が町を混乱に陥れたことを深く後悔し、依願退職して故郷へと帰った。
実家で両親の手伝いをしていると、ギデオン・グレイと再会する。すると昔から彼女も知る花に「夜の遠吠え」の別名があり、それを口にしたウサギが凶暴化して母を襲ったという話を聞く。「夜の遠吠え」の真相に気付いたジュディは急いでズートピアへ戻り、ニックに自らの過ちを詫びに行き、事件解決へ再び手を組む。
ミスター・ビッグと共に2人が球根泥棒のデュークを問い詰めると、ヒツジのダグの存在が明かされる。ダグは地下鉄の廃車体を研究室とし、「夜の遠吠え」の球根を育てて動物を凶暴化させる毒薬を精製し、ピストルで肉食動物へ撃ち込んでいたのだ。それが一連の事件の元凶と知った2人は証拠として廃車体をZPDへ運転して行くも、脱線し、車両ごと爆発させてしまう。辛うじて毒薬とピストルは守ったが、ZPDまであと一歩というところでベルウェザーに阻まれる。彼女は、少数派ながら日頃から草食動物を虐げる肉食動物への恨みが募り、肉食動物をズートピアから排除すべく肉食動物たちを凶暴化させ、世間が肉食動物に対して恐怖を抱くよう仕向けていたのだ。ベルウェザーは逃げ場を失った2人を見て自ら毒薬をニックに撃ち込み、発見者を装って警察に通報。ニックはジュディの首に噛み付いた。
しかしジュディはおどけた様子で死んだふりをし、ニックも元に戻る。実はニックがピストルの中の毒薬をジュディの実家から持ってきたブルーベリーと入れ替えていたのだ。2人の演技に騙されたベルウェザーはその場で逮捕される。毒薬の治療法も確立され、オッタートン夫妻も”再会”を果たす。こうして、ズートピアを恐怖に陥れていた肉食動物凶暴化事件は無事解決された。
その後、ニックは警察学校を卒業し、キツネ初の警察官となる。勤務初日、ボゴの命でニックはジュディと共に暴走車の取締に向かう。(Wikipediaより転載)
<感想>
娘が観たいな〜と言うので、映画館へ観に行きました。確か3月初めの公開で、もう5月半ばに入ろうとしているので、もうやっていないかと思ったら、まだやってました!一番小さい部屋になっていましたが、ほぼ満席の人気でした。
今作品はかなりテーマがハッキリしていて、扱っている内容が人種差別!これは子供向けと見せかけて、大人へのメッセージか?とも思えました。もちろん子供にもわかりやすく描かれているので、大人も子供も楽しめる内容となっています。ズートピアの世界観が楽しく、様々な街はワクワクさせてくれました。動物の特徴が活きたキャラ設定も楽しいです。特に笑ったのはDMVのナマケモノ達…アメリカのDMVを経験した人は納得のパロディでした。細々としたところに作り手の遊びがあって、楽しんで作られているなあと思えました。アナ雪に届くヒットになるのかな?オススメの作品です。