ロマン・ポランスキー監督。ユアン・マクレガー主演、ピアース・ブロスナン、オリヴィア・ウィリアムズ。ロバート・ハリス原作『ゴーストライター』の映画化。2010年。
<ストーリー>
元英国首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター。ラングが滞在する真冬のアメリカ東海岸の孤島に1ヵ月閉じ込められることと、締め切りまで時間がないことを除けば、おいしい仕事のはずだった。しかし、前任者のゴーストライターは事故で死んだという。とにかく、気乗りがしなかった…。 仕事を始めた直後、ラングに、イスラム過激派のテロ容疑者を“不法”に捕らえ、拷問にかけたという戦犯容疑がかかる。しかし、この政治スキャンダルもまだ序章に過ぎなかった。 はかどらない原稿と格闘していく中で、ゴーストライターはラングの発言と前任者の遺した資料との間に矛盾を見出し、ラング自身の過去に隠されたもっと大きな秘密に気づき始める。やがて彼は、ラングの妻ルースと専属秘書アメリア・ブライとともに、国際政治を揺るがす恐ろしい影に近づいてゆく。(amazonより転載)
<感想>
ラストが秀逸との話を聞き、観てみました。ポリティカルサスペンスは難しいかなと思いましたが、この作品は少し冗長気味ではありましたが、冬の孤島という雰囲気がよく、面白く観ることができました。ラング、ゴースト、ハマり役です。イギリス人という設定も活きています。地味な作品ですが、佳作だと思いました。
(以下、ネタバレ含みます)
ラストシーン。車とぶつかる音、風に舞う原稿用紙。美しく、不気味で、恐ろしいラストでした。映画の概要を忘れても、このシーンは忘れらないと思います。