西谷弘監督。福山雅治主演、杏、風吹ジュン、前田吟。東野圭吾原作の小説『ガリレオ』シリーズの劇場版第2弾。2013年。
<ストーリー>
海底鉱物資源の開発が計画されている玻璃ヶ浦での説明会に、物理学者の湯川学はアドバイザーとしてやってきた。開発に絶対反対と噛み付く、川畑成実の両親が営む旅館に滞在、電車の中で出会った少年、恭平と再会する。彼は川端夫妻の甥っ子だったのだ。そして翌日、別の部屋に泊まっていた塚原正次の遺体が岩場で発見される。彼は警視庁捜査一課所属の元刑事で、その死には不審な点があった。湯川は、川畑家の持つ重大な秘密へと近づくことになる…。
<感想>
夏!海!の描写が美しく、日本は良いなあ、行ってみたいなあ、と思ったのが一番。子どもが苦手な湯川が、恭平と仲良くなり、一緒に実験をする姿も良かったです。あれはドキドキしますよね。残念だったのは、ドラマで定番の公式を書きまくるシーンが無かったこと。でもそう言えば、最初の映画でも無かったかな。あれがあるとガリレオ!って感じがするのですが、映画ではもっとシリアスということでしょうか。さて、肝心の事件。俳優さん達の演技は素晴らしかったのですが、
(以下、ネタバレ含みます)
塚原を計画的に殺す川畑重治、恭平まで共犯にして、いくら娘のためとはいえ、同情の余地無し。何か泣かせて美談にする方向に持って行ってますが、やってることは酷すぎです。成美も、子どもがいくらなんでもあんなことするかな、出来るかな。見方を変えれば、川畑家って恐ろしい殺人一家かも知れない。
とはいえ、事件の構造的にはなかなか面白かったと思います。後味はすっごく悪いですけどね。