愛と憎しみの伝説  MOMMIE DEAREST

フランク・ペリー監督。フェイ・ダナウェイ主演、ダイアナ・スカーウィッド、スティーヴ・フォレスト、ハワード・ダ・シルヴァ。ゴールデン・ラズベリー賞を総なめにした作品。ジョーン・クロフォードの養女クリスティーナがジョーンの死後、彼女の児童虐待について書いた同名作品の映画化。1981年。

愛と憎しみの伝説 [DVD]

<ストーリー>
ハリウッドの大女優、ジョーン・クロフォードは不妊体質で子どもが持てない。そこで二度の離婚歴と独身であるというデメリットを無理矢理曲げて、養女クリスティーナを貰い受けた。最初は可愛がっていたジョーンだが、彼女が子どもを欲しがっていたのは自分のステイタスを上げるため。神経質でいつも完璧を求め、精神的に不安定なジョーンは、自分の女優としての仕事が上手くいかなくなるにつれ、厳しく躾けていたクリスティーナに、段々と虐待も行うようになる。…。

<感想>
『何がジェーンに起ったか?』を観てジョーン・クロフォードという女優を知って以来、いつか観ようと思っていた映画です。「300ドルもするドレスをワイヤーハンガーに掛けるなんて!」とハンガーで殴りつけるシーンが有名ですね。映画としてはかなり残念と聞いていましたが、観た感想としては、そこまで酷くは無いかなと。確かにフェイ・ダナウェイ演じるジョーンは、怖いと言うよりも、笑ってしまうレベルでしたが。児童虐待がテーマと思っていましたが、確かにジョーンはおかしい。しかし一方でかなりの愛情も示していると思いました。クリスティーナ自身も、反発しながらも母親を愛している素振りがあり、今で言う毒親には間違いありませんが、ことさらに酷いとも思えませんでした。ハリウッド女優の中でもかなり個性の強かった女性らしいし、これくらいならさもありなん、みたいな。映画の印象としては中途半端、でした。邦題もちょっと違うかな。