HENRY’S CRIME  フェイク・クライム

マルコム・ヴェンヴィル監督。キアヌ・リーヴス主演、ヴェラ・ファーミガ、ジェームズ・カーン。2011年。

フェイク・クライム(字幕版)

<ストーリー>
NY州バッファローのハイウェイ料金所で働くヘンリー・トーンは、特に夢もなく漠然と日々を過ごしていた。ある日、妻から子どもが欲しいという話をされていた時、高校時代の悪友たちが具合の悪い仲間の代わりに野球の試合に出てくれとやってくる。了承したヘンリーが車を運転し、銀行の横に停めて友人達を待っていると、いきなり友人達が銀行から走り出てきた。彼等は銀行強盗をし、ヘンリーはその運転手をさせられていたのだ。あっと言う間にヘンリーは逮捕され、懲役3年の刑を受ける。友人達は逃げ出してそのままだ。刑務所で同房となったのは、詐欺師のマックス。彼はここの暮らしを気に入っており、ヘンリーに夢は何かと問いかける。1年後に仮釈放されたヘンリーは、妻が悪友の1人と一緒に住み、妊娠しているのを知り、彼女の幸せを願って家を出た。そして件の銀行の前でぼんやり眺めていたヘンリーは、車にはねられる。はねたのはテレビCMに出ていた舞台女優のジュリー・イワノワ。彼女は銀行の隣の劇場で主役を演じることになっていた。幸い大した怪我もなく、バーで休んでいたヘンリーは、トイレで古い記事を見付ける。劇場と銀行の間には古いトンネルがあるという。夢を見付けた、銀行強盗だ、とヘンリーはマックスに会いに行き助けを求める。そして釈放されたマックスは、ヘンリーと一緒に計画を練るのだが…。

<感想>
このヘンリー、アホでしょうか。何でそこで怒らないの?何も言わないの?と何度も思いました。でも、それがヘンリー。キアヌが演じると、まあ、良いのか、と思える気も?この映画、クライムはテーマではなく、ラブコメディです。コメディなので、それは無理でしょ、ありえないでしょ、という展開も多々。それでもヴェラ・ファーミガやジェームズ・カーンが良い味を出しているので、楽しめます。ジュリー自体は余り好きなキャラではありませんでしたけど、気持ちは分かりました。でも、2度は観ませんね。