プラチナデータ

大友啓史監督。 二宮和也主演、豊川悦司、鈴木保奈美、杏、水原希子。東野圭吾原作の同名小説の映画化。2013年。

プラチナデータ DVD スタンダード・エディション

<ストーリー>
警視庁特殊捜査機関の天才科学者、神楽龍平は、DNAの解析で外見の特徴、性格まで分かってしまうDNAプロファイリングを開発した。連続幼女暴行事件の犯人もあっさりと逮捕、しかし浅警部補の浅間はそのシステムに疑問を感じる。そんな折り、肋骨が一本取られるという連続猟奇殺人が発生、犯人はDNA解析でもデータが見つからず、NF13と呼ばれていた。そしてDNAプロファイリングに貢献した自閉症の天才数学者、蓼科早樹とその兄も殺された。DNAが特定した犯人は、何と神楽龍平。自分はやってない、神楽は一転、追われる身となり、逃走する…。

<感想>
陰謀渦巻くサスペンス、ミステリーなんだろうなと観始めました。プロファイリングのシーンがよく出来ていて、まるでハリウッド映画のようでした。そこでニノが囁く決め言葉の「プラチナデータ」にはゾクゾクしました。逃亡シーンは期待以上に派手で、これはアクション映画?というノリ。二重人格も好きなテーマなので、なるほど、では殺したのはもう一人の方?とワクワクしたのですが…早樹のことを知っていた、「どっちだったと思う?痣なんか無かったよ」と語る辺りから、頭の中が???に。ニノの演技は良いと思うのですが、これ脚本の問題ではないかと。ラストはラブロマンスのような感じもあり、結局、何をメインに描きたかったのか…どれも中途半端になったという印象でした。
(以下、ネタバレ含みます)
原作を後で読みましたが、犯人の先生は原作では男性。そしてスズランの存在が映画では無い。うん、やはり、こういう変更で無理が来てしまったのかなと思いました。