フィリップ、きみを愛してる!  I LOVE YOU PHILIP MORRIS

グレン・フィカーラ、ジョン・レクア監督。ジム・キャリー主演、ユアン・マクレガー、ロドリゴ・サンドロ、レスリー・マン。2009年。

フィリップ、きみを愛してる! (字幕版)

<ストーリー>
赤ん坊の頃に家族の中で自分だけ養子に出されたスティーヴン・ラッセルは、母親探しのために警察官になった。しかしようやく探した母からは拒絶されてしまう。妻のデビーと娘のステファニーと平穏な生活を送っていたスティーブンだったが、実はゲイであり、大事故から生還したのをきっかけに自分に正直に生きる決意をした。フロリダでボーイフレンドのジミーと暮らし始め、贅沢な暮らしをするために詐欺を繰り返すスティーブンは、ついに逮捕、刑務所へ。そこでフィリップ・モリスに出会い、恋に落ちた。あの手この手で同室になり、愛をはぐくむ2人。先に釈放されたスティーブンは弁護士になりすまし、フィリップを出所させることに成功。晴れて2人の生活を手にし、スティーブンは持ち前の頭の良さを発揮して大企業のCEOになるが、すぐに会社の資金を横領し始める。不正をしているのではないかと心配するフィリップに、何も心配することはないというスティーブン。しかしほどなくして横領がばれ、騙されていたと知ったフィリップはスティーブンから去ることを決意する…。

<感想>
懲役167年を科せられ、現在も収監されている実在の天才詐欺師の人生を描いたドキュメンタリー小説が原作。
ずっと観たいと思っていたのですが、なかなかDVDがリリースされませんでした。ようやく観れたこの映画…いやあ、面白かった!最初はユアン・マクレガーと気付かず、地味な男だなあ、どこが良いんだろうと思いました、スミマセン。ユアン演じるフィリップが、また可愛くて、可愛くて。本当にゲイなんじゃ?と思っちゃいました。ラブラブな2人が分かれさせられるシーンは切なくて、もう全力で応援したくなりました。
何度も繰り返されるスティーブンがベッドに横たわっているシーン。演出が上手いと思いました。あのテーマ音楽も忘れられません。ジム・キャリーにぴったりの映画です、まさにはまり役。
(以下、ネタバレ含みます)
あんなにフィリップのことを愛しているスティーブン。フィリップの気持ちも分かるけど、許してあげれば良いのに…と思っていたところでの病気発覚。電話で愛を告げるシーンでは、涙、涙。なのにあの落ち!フィリップが思わずスティーブンを殴るのを見ながら、あんたの怒る気持ちがよく分かったよと思いました。私の涙を返せ〜!
いやはや、コミカルに描いてますが、すごい人ですね。フィリップは今、どうしているのかなあ、知りたいです。