インセプション  INCEPTION

クリストファー・ノーラン監督。レオナルド・ディカプリオ主演、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、エレン・ペイジ、キリアン・マーフィ、マリオン・コティヤール。2010年。

インセプション (字幕版)

<ストーリー>
ドム・コブは、人が一番無防備になる睡眠状態の時、夢を通して潜在意識に侵入し、相手のアイデアを盗み出すという企業スパイのトップ・スペシャリスト。しかし今は妻モル殺害の容疑から国際指名手配犯となり、母国アメリカに戻って子どもに会うこともできない。そんなある日、盗むのではなく、考えを植え付けるという最高難度のミッション「インセプション」が、大企業のトップであるサイトーから舞い込む。ライバル会社の社長の息子アーサーに、会社解体のアイデアを植え付けたいのだ。これに成功すれば、犯罪歴の末梢をしてアメリカに入国することも可能になり、幸せな人生を取り戻せる。コブは相棒のアーサー他、アリアドネ、イームス、ユスフらを仲間にして、首尾良くアーサーの夢に入り込むが…。

<感想>
テーマが大好きな「夢」、予告編の映像を観た時から、これ絶対に観る!と思っていました。そして思った通り面白かったです。夢もただの夢ではなく、第4階層まであるという複雑さだし、それにコブの妻の話が絡み、どんどん深みに嵌っていきます。夢を構築する設計士、誘導する偽装士、鎮静剤を作る調合士、そして階層毎に進む時間がゆっくりとなる…こういう発想ってどこからくるのでしょう。とても独創的で、この世界に惹かれました。映像も素晴らしいです、これだけで観て良かったと私は思えました。かなり難解なお話なので、1回観ただけで全て理解できたとは思えませんでしたが…。
ラストシーンの独楽、止まるところを映さないのもやられたと思いました。コブは無事に夢から抜け出せたのか?私はイエス、と思いました。