黒沢清監督。役所広司主演、小西真奈美、伊原剛志、葉月里緒奈。Jホラーシアター第三弾。2007年。

叫 プレミアム・エディション [DVD]

<ストーリー>
東京湾岸地帯で赤い服の女の遺体が見付かった。死因は海水による溺死。捜査に当たることになったのは、吉岡登と宮地徹の二刑事。吉岡は証拠物らしき物を見付け鑑識に回すが、それがどれも自分に結びつく物だった。同様の手口の殺人事件が続く中、吉岡は赤い服の幽霊を見るようになる。彼女を殺したのは自分なのか?しかしいくら考えても彼女の顔に覚えはない。恋人の仁村春江と仕事を捨て逃げ出すことも考え始めた吉岡だが…。

<感想>
どうせならJホラーシアターを全部観てやろうプロジェクト、この時点で観れる最後の一本でしたが…うむ、一番の外れかな。ミステリー絡みで面白いかと思いきや、段々と雲行きが怪しくなり。
(以下、ネタバレ含みます)
幽霊、喋ったり、触れたり、ドアから出て行くのに驚きました。さらに驚いたのは、スーパーマン並に空を飛んだこと。何でしょうか、あれは。そして可哀想な存在ではありますが、理由が超逆恨み。あの場所で行われていたことを世間に暴くとか、そいうのは一切無く、吉岡の犯行にラスト行ってしまったのが残念でした。宮地のラストも驚きました、何も関係ないのにあれは…。
見捨てられた都内の廃墟、みたいな雰囲気はとても良かったです。春江も良いですね、伏線もちゃんと出来てました。吉岡は、いまいちだった気がします。というか、役所広司がこういうのに出るんだ、とかなり意外でした。