マーティン・キャンベル監督。ジャッキー・チェン主演、ピアース・ブロスナン。2017年。
<ストーリー>
ロンドンでチャイニーズ・レストランを経営するクァン・ノク・ミンは娘であるファンの送迎中、北アイルランド解放を謳う過激派組織の爆破テロに巻き込まれてしまう。幸いにもクァンの傷は浅かったが、ファンは彼の目の前で命を落としてしまい、心には大きな傷が残った。
一方で、過去に過激派組織の活動家をしていたリアム・ヘネシーは、現在では北アイルランド副首相になっていた。爆発物の鑑定結果を知ったリアムは「政府内に内通者がいる」と考え、内々に事態を解決することを目論む。
警察の捜査はテロから3週間経過しても目立った進展がなかった。犯人への報復を考えるクァンは、テレビ番組に出ていたリアムの経歴を知り、彼の事務所に電話を掛ける。テロの被害者ということで取り次いでもらうことはできたが、犯人の正体や手掛かりについては「何も知らない」と返されるばかりだった。クァンは従業員のケイに「店を譲る」と告げると姿を消し、バンやスマートフォンに偽装を施すなどの準備を終えると、その足でリアムのいるベルファストへと向かう。クァンの訪問に気付いたリアムは彼を部屋に通すが、犯人については「何も知らない」と譲らない。
クァンは大人しく引き下がる一方で、リアムの事務所のトイレに簡易の時限爆弾を残して去っていった。爆発の規模は小さく人的被害こそ出なかったが、「気が変わりましたか?」と電話を掛けてきたクァンにリアムは激怒し、クァンを見つけ出すように命令を下す。クァンの居場所はすぐに判明するが、追っ手はクァンを取り逃がしてしまい、リアムは牧場へ避難することを決断する。一方で、甥であるショーンを呼び寄せると、テロの犯人探しに協力させ始める。
クァンはリアムを追跡し、愛人であるマギーと逢瀬する現場や、避難先の牧場を難なく突き止めていく。牧場の納屋に仕掛けた爆弾は事務所に仕掛けた物以上の威力だったが、被害者が出ないように工夫されてもいた。翌朝、リアムの部隊が乗る車に仕掛けられた爆弾が爆発し横転する。部隊はクァンが牧場近くの森に潜んでいることを察知し捜索に出るが、隊員は仕掛けられた罠にかかり負傷してしまい、発見したクァンの追跡は断念せざるを得なかった。リアムは片腕であるジムの進言を受けて、森を熟知するショーンにクァンの相手をさせることを決める。
その日の晩、リアムに送られてきたクァンの調査結果には、彼がアメリカ特殊部隊に所属し、ベトナム戦争に参加していたことが記されていた。一方で、牧場にリアムの同志ヒュー・マクグラスが訪ねてくる。彼の正体は過激派組織の急進派であり、リアムは裏で過激派組織と繋がり続けていたのだが、先日の爆破テロはリアムの思惑とは違った形で決行されたものだった。2人の主張は相容れず、喧嘩別れする形でヒューは帰っていく。リアムは書斎で眠る愛犬を連れて寝室に向かおうとするが、愛犬は深く眠らされており、隠れていたクァンが姿を現す。クァンは胴体に巻きつけた爆弾と拳銃でリアムを脅し、次の爆破テロで犯人が分かるように罠が仕掛けられていることを聞き出すと、24時間の猶予を与えて去っていった。
翌日、ロンドンを走る2階建バスが爆破される。しかし、リアムの用意していた罠は看破されており、犯人を見つけ出すどころかリアムとショーンへの疑いが強まってしまった。頭を抱えるリアムだが、ロンドンのホテルにいる妻を心配してその安否を部下に尋ねたところ、彼女がショーンと密会したこと、その後にマクグラスと連絡を取っていたことを知らされる。さらに、監視カメラの映像からヒューが爆破テロの犯人と繋がっていることを知ったリアムは、再び来訪したヒューに銃を突きつけて犯人の情報を暴露させる。5人いる犯人の中にはリアムの愛人マギーの名前も記されていた。
牧場に到着したショーンは休む間もなく森に入り、クァンの痕跡を辿り始める。クァンとショーンはすぐに相対し、2人は激しい格闘戦を繰り広げる。ショーンに勝利したクァンは彼を縛り上げ、犯人の情報に加えて従軍経験について聞き出すと、すぐにショーンを解放した。リアムは牧場に帰ってきたショーンを問い詰め、ショーンから妻に、妻からヒューに情報が流出したことを確認する。
明くる日、爆破テロの犯人たちが拠点とするアパートをリアムの部隊が取り囲み、部屋には複数の狙撃銃の銃口が向けられている中で、クァンはアパートへと潜入していた。ガス漏れの点検を装って犯人たちの部屋へ入ることには成功するが、荷物を改められたところで銃の所持が露見し、銃撃戦が開始される。クァンが犯人5人のうちマギー1人を除いた男4人を殺害すると、彼の退室と同時にリアムの部隊が突入してきた。部隊はマギーから次の爆破テロの計画を聞き出し、空港での大惨事を防ぐことに成功する。
再びリアムの前に現れたクァンは、彼の手でマギーと逢瀬していた様子を世界中に公開させると、自分のレストランに帰っていった。(Wikipediaより転載)
<感想>
うわあ、ジャッキー・チェン老けたなあ。普通な役も面白いかもと観たのですが、いつも通りに凄い人で、そんなに老けてもなかったです。爆発シーンが迫力で引き込まれました。でもその後は…クァン自身もかなり危ない人で、余り感情移入出来ず終了。まあ大きな組織に立ち向かうには仕方ないのかなあ。爽快感は余り無かったです。