ロネ・シェルフィグ監督。キャリー・マリガン主演、ピーター・サースガード、ドミニク・クーパー、ロザムンド・パイク、アルフレッド・モリナ。2009年。
<ストーリー>
1961年。ロンドン郊外に暮らす16歳のジェニー・ミラーは、オックスフォード大学を目指す優等生。チェロをするのも進学のため、そんな父に反発しながら、退屈な毎日を送っていた。憧れるのはパリ、部屋でシャンソンを聴くのが息抜き。そんな彼女がある雨の日、倍も年の離れたデイヴィッド・ゴールドマンという男性に会い、恋に落ちた。初めて知る大人の世界、ナイトクラブ、音楽会、オークション…刺激的な世界に魅了され、ジェニーはどんどんとデイヴィッドにのめり込む。そして17歳の誕生日を2人でパリで過ごし、大人となったジェニー。大学を目前にプロポーズされ、進学を辞めて結婚することに決めたのだが…。
<感想>
ジャケットの2人が逆さまに頭を寄せている画が好きで、美しい〜と思っていました。しかし実際に観始めたら、出てくるジェニーは全然パッとしない、デイヴィッドはオヤジ…えー、どこが良いの?ところが、ところが、オードリー・ヘプバーンの再来と言われている彼女、恋をする内にどんどん綺麗になり、デイヴィッドも、まあ、ありかなと思えてきました。役者さん、スゴイです。パリのシーンのうっとりすること!あれはやられますね。
ストーリーも定番ながらよくできていました。17歳、自分では大人と同じと思っているけれど、まだまだ世間知らずの子どもです。「大学に行きなさい」というアドバイスを受け入れられない。ああ、見ていてじれったい。でもさすがタイトルに「エデュケーション」と付いているだけあります。ラストにちゃんと、諭されてくれました。「近道はない」本当にその通り、でも17歳じゃ分からないよね、仕方ない。ああ、お父さん、最後はちょっと良かったけれど、もっとちゃんとしてくれないと困るよぉ。
それにしてもジェニーは賢い子でした。あそこまで分かっていても、相手の嘘を信じる愚かな女はごまんといるもの。彼女はちゃんと先生に謝罪し、自分の道を正したのですものね。
良い映画、だと思いました。