オラントゥンデ・オスサンミ監督。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演、ウィル・パットン、イライアス・コティーズ。2009年。
<ストーリー>
アラスカ州北部の街、ノーム。2000年10月、心理学者のアビゲイル・タイラー博士は、夫の死という心の傷を抱えたまま、カウンセリングの仕事を続けていた。家族は息子と、夫の死をきっかけに失明した娘。彼女のもとには、不眠症を訴える患者が次々に訪れ、皆、同じことを言う。「夜中に起きると、フクロウがこちらを見ている」不審に思った彼女は、患者の1人に催眠療法を使い、その理由を探ろうとするが、彼は催眠中にかつてない反応を見せて…。
<感想>
実際の記録映像と音声、その再現映像で構成された映画。
(ネタバレありますので注意)
まず、面白い構成だと思いました。記録映像と再現映像を併用することで、これは本当の話なんだという信憑性がアップしています。実物のタイラー博士がまた怖い。楳図かずおに出てくる漫画キャラそのもので、病んでいるとしか見えません。あなたは信じますか?という問いかけには、この手の話をまるっと信じる私としては、はい、と言いたいところですが、夫の死因が博士の思い込みであったことから、催眠療法も当てにならない?…みたいな。あと肝心の映像はどれもノイズ入りで分からない…なので7割くらい信じる、かな。
でもこれだけ大きな事件、今の時代にネットに情報がないはずがありません。観終わってから調べました。したら…何とまあ、記録映像はヤラセとのこと。思い切り騙されたということですね。うん、まあ、でも。観ている間は楽しめたから、有りでしょうか。行方不明の少女はいないということで、良かった、良かった。現実の博士役の女性に、演技賞を差し上げたいです。