ジェイソン・ライトマン監督。ジョージ・クルーニー主演、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック。2009年。
<ストーリー>
年間322日を出張で過ごすライアン・ビンガムは、リストラ通告を生業とした会社に勤め、目標は航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。「バックパックに入らない荷物はいっさい背負わない」がモットーだ。無駄のない動きで空港のゲートを通り、ホテルでは会員優先デスクでチェックインをする。ある時ライアンは、自分と同じく出張で各地を飛び回る女性アレックスと出会い、ベッドを共にした。2人は大人の関係でつきあいを始める。そんな折り、上司からとんでもないことを伝えられた。新入社員のナタリーという女性が、ネットでの解雇通告を提案、出張を廃止して経費節減を提案したのだ。もちろんライアンは、そんな簡単な物じゃないと猛反発、しかしナタリーの教育係に任命され、彼女と出張を共にすることになってしまう…。
<感想>
脚本が良いと思いました。解雇通告だけで会社が成り立つかは疑問ですが、妹の結婚式のエピソードはとても良いです。まさにバックパックに入らない写真パネルを渡され、律儀に写真を撮るライアン、結構良い人ですよね。こんなことしてどうなるの?と思いましたが、妹の言葉に妙に納得。そして説得のシーン、うん、なかなか良いです。アレックスとの関係は、ハッピーエンドとなるかと思いきや、ビターな結末に思わず、うーむ。女の方が上手く生きてます。ナタリーは初めから好きになれませんでしたが、彼女も精一杯生きている、まだ若いし、いい女になりそうと思いました。
ライアンはこの後、どう生きていくのか。観ている人に考えさせる映画でした。無駄こそ幸せ、かも知れませんね。