アレハンドロ・アメナーバル監督。エドゥアルド・ノリエガ主演、ペネロペ・クルス、ナイワ・ニムリ。スペイン映画。1997年。
<ストーリー>
セサルは莫大な遺産を相続し、金にも女にも事欠かないイケメン男。悠々自適な毎日を送っていた25歳の誕生パーティの日、親友が理想の人だと連れてきた女性、ソフィアに一目惚れする。しかし遊びで寝てからセサルに執着している女性、ヌーリアは敏感にそれを察し、ソフィアの家から出てきたセサルを無理矢理ドライブに誘う。ヌーリアは車を暴走させ転落、彼女は死亡、セサルは顔に酷い傷を負った。お金をかけて復元の手術をしようとするが、医師団からはマスクを手渡される。そしてバーでソフィアにも冷たくされたセサルは、泥酔して路上で眠ってしまう。それを起こしてくれたのはソフィア。彼女は今までの態度を謝罪し、セサルを愛しているという。また復元手術も成功し、顔も元通り。総てが丸く収まったようにみえたが、突然ソフィアがヌーリアに入れ替わり、周りの人も皆、彼女がソフィアだと言う。いったい、どういうことなのか…。
<感想>
ペネロペを初めて知ったのは『バニラ・スカイ』、その元となった映画を観てみようと今更ながらDVDを借りてみました。まず『バニラ・スカイ』で印象に残っていたシーンが総て、この映画と同じだったので驚きました。リメイクした意味があったのでしょうか。この映画だけでほぼ完璧な気がします。トムはこの映画のペネロペに惚れて、自分も同じ役をやりたくて映画を作ったんだなあ、と思いました。その後、しっかり付き合ってますしね。
という訳でストーリーは知っていたので、特に驚きもなく…混乱させるような作りにはなっていますが、最後にきちんと種明かしされているのは良いと思いました。当時はかなり画期的な作品だったろうと思います。