KNOWING  ノウイング

アレックス・プロヤス監督。ニコラス・ケイジ主演、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー。2009年。

ノウイング DVD

<ストーリー>
50年前、小学校の記念式典でタイムカプセルが埋められた。そのアイデアを出した少女ルシンダは、暗号のような数字の羅列を紙に書き、式典の途中で行方不明。発見された時は、ドアに爪で続きの数字を書いていた。現代。MIT宇宙物理学者のジョンは、息子ケイレブと2人暮らし。小学校の式典で掘り起こされたタイムカプセルの、ルシンダが書いた数字の羅列を受け取ったのがケイレブだった。その時から、ケイレブは囁き声や怪しい人影を見るようになる。一方、ジョンは数字の法則を発見、数字の一部は過去に起きた大惨事の日付と犠牲者の数だった。その中には、妻が亡くなった2年前のホテル火災も含まれていて、ジョンはショックを受ける。まだ起きていない惨事は3件、ジョンは偶然に1つ目の事故を目の当たりにし、残りの数字は場所を表すことを発見する。次の惨事を起こさないため、ジョンは覚悟を決めてNYへと渡るが…。

<感想>
冒頭から引き込まれました。ちょっとオカルトチックな少女ルシンダとその行動。数字の羅列にはいったいどんな意味が?そしてその謎解きの面白さと、大惨事の映像のすさまじさ。この映像は圧巻です、これだけでも観る価値があります。『ディープ・インパクト』なんて目じゃないです。そしてラスト、怒濤の展開。息子を想うジョンの気持ちに涙。きっとこうでは?と思った結末でしたが、なかなか楽しめました。脚本の運びが上手いです。
(以下、ネタバレ含みます)
十二分に楽しんだのですが、後で思い返すと何とも無理矢理な設定に思わず苦笑しました。数字の羅列は何のために書かされていたのでしょう。せっかくの予知もタイムカプセルに入れていたら、誰にも見られません。最後にさらって連れて行くなら、予知の必要もなかった気がしますし。3つ目の災害も超ド級で逃げ場ナシ。総てを焼き尽くす様子は浄めのようでもあり、美しかったですけどね。ケイレブ達が選ばれたのも謎です…連れて行かれた場所も…あそこで生きていけるんでしょうか、子どもだけで。
いろんな意味で面白い映画でした。