ノクターナル・アニマルズ  NOCTURNAL ANIMALS

トム・フォード監督。エイミー・アダムス主演、ジェイク・ジレンホール、アーミー・ハマー。2016年。

ノクターナル・アニマルズ (字幕版)

<ストーリー>
スーザンはアートギャラリーのオーナー。夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか。(amazonより転載)

<感想>
冒頭の巨体女性の裸ダンスで、まずド肝を抜かれました。スーザンは自分の創作を諦め、経済的に恵まれているけれど、愛されていない心の空虚さを抱えた女性です。裏切り捨てた元夫からの小説は、2人の関係を反映した登場人物達の話でした。これは復讐なのか?うーむ…小説内容は映像化され同時進行するのですが、かなり衝撃的な内容でした。こんな小説を捧げるというのだから、あまり好意は感じないですねえ。お話は現在、過去、小説内容と3つが混じり合いますが、とても分かりやすかったです。でも心情を読むのは難しい…。
(以下、ネタバレ含みます)
元夫に会うのに、扇情的な服を着て、お粧しをして行くスーザン。そこに元夫は来ないのですが、彼にとって、スーザンは要らない存在であることは間違い無いでしょう。スーザンが未だに元夫を下に見ている様子も見て取れたので、これは因果応報というか、自業自得。
いろいろ考えさせられる、とても良い作品でした。