SYNECDOCHE, NEW YORK  脳内ニューヨーク

チャーリー・カウフマン監督。フィリップ・シーモア・ホフマン主演、キャサリン・キーナー、ミシェル・ウィリアムズ、サマンサ・モートン。2008年。

脳内ニューヨーク [DVD]

<ストーリー>
ニューヨーク。40歳のケイデンは劇作家で、芸術家の妻アデールと幼い娘オリーヴと暮らしている。夫婦仲の上手くいかない2人はセラピーを受けているが、結局、妻は娘を連れて個展のためベルリンへ行き、戻ってこなかった。連絡も途絶え、孤独なケイデンはマネージャー、女優といった女性達と不実な関係を重ねるようになる。そんな折り、演劇で大きな賞を受賞、巨額の助成金を得た。そして巨大な倉庫の中に実物大のニューヨークを再現し、自分の人生を描くという壮大な舞台を作り始める。しかし神経が病み始めたケイデンは、徐々に現実と舞台の境が無くなっていき…。

<感想>
『エターナル・サンシャイン』脚本家の初監督作品と聞き、楽しみに観たのですが、うーん、私的にははずれでした。現実と舞台の境が無くなる不思議な感覚を楽しむよりも、訳分からない・退屈が先に出て、早送りしたくなる衝動を抑えるのが大変でした。俳優の演技はとても良かったと思うので、演出の仕方でしょうかね。おそらく2度、3度観て楽しむ映画なのだと思いますが、2度観ようという気になれませんでした。相性が悪かったようです。
しかし印象的なシーンは多く、特に娘オリーヴ絡みのエピソードは胸に迫ります。またラストは忘れられないものになりそうです。