コーエン兄弟監督。トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン。アカデミーで監督賞、作品賞、助演男優賞、脚色賞を受賞。2007年。
<ストーリー>
1980年代、テキサス。ベトナム帰還兵のルウェリンは狩りをしている途中、銃撃戦をしたと思われる複数の遺体と麻薬、200万ドルの大金を荒野で発見する。危険と感じつつも金を持ち去ったルウェリンだが、冷酷無比の殺し屋シガーに追われる身となり、妻を実家に戻し、逃亡の旅に出る。一方、昔気質の老保安官エドも、ルウェリンを保護すべく追跡を始めるが…。
<感想>
終わった瞬間、これが作品賞かぁ、と思いました。でもこれはコーエン兄弟の作品、想像できるような展開であるはずがないですね。何だよ、これはと思われる方も多いのでは?では駄作かと言えば、そんなことは決して無く、この映画のテーマは何か、いろいろと考えさせられずにはいられないし、怪演とも言えるシガーには、既に冒頭のリアルな殺人シーンから映画『ヒッチャー』で感じた底知れぬ恐ろしさを感じました。これだけでも好みは別として、観る価値があると思います。でも、これが作品賞かぁ。