クリント・イーストウッド監督。ライアン・フィリップ主演、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ。2006年。
<ストーリー>
アメリカ、ウィスコンシン州に住むひとりの老人に最期の時が迫っていた。彼の名は、ジョン・ブラッドリー、通称ドク。1945年、太平洋戦争で硫黄島に衛生兵として出兵していた彼は、摺鉢山に星条旗を掲げる米軍兵士たちの写真に写っていたことから、米国中で英雄として讃えられた過去を持つ。しかし彼は、その事について家族にも語ろうとはしなかった。彼の息子は、硫黄島で何があったのかを辿り始める…。
<感想>
先に『硫黄島からの手紙』を観て、何の予備知識もなく観たため、テーマは硫黄島での戦闘ではなく、あの有名な星条旗を掲げる写真だと観ている最中に気付きました。国により作られた英雄…讃えられても苦しいばかりで、戦争はこういった被害者も生むのかと何とも重苦しい気持ちになりました。戦争をして良いことなんてありません、本当に。さて、これは顔を覚えるのが下手な私だけかも知れませんが、兵士が有名な俳優さん達ではないので、前半、誰が誰だか把握出来ず、なかなか映画についていけませんでした。時間がいろいろと前後するので、尚更です。フラッシュバックの演出は素晴らしかったと思うので、これは2回以上観ろと言うことかしら?