チャイナ・シンドローム  THE CHINA SYNDROME

ジェームズ・ブリッジス監督。ジェーン・フォンダ主演、ジャック・レモン、マイケル・ダグラス。1979年。

チャイナ・シンドローム コレクターズ・エディション [DVD]

<ストーリー>
キンバリー・ウェルズは、ロサンゼルス、KXUAテレビ局の人気女性キャスター。ある日、キンバリーはカメラマンのリチャード・アダムスと一緒に、ベンタナ原子力発電所の取材に出かけた。特に問題無く仕事は終わると思われたその時、コントロール・センターに異変を知らせるアラームが鳴り響いた。責任者のジャック・ゴデルが指示を出すが、状況は思わしくなく、原子炉は緊急停止。その様子を、リチャードがこっそりと撮影していた。局に戻り、これは一大スクープと放送の準備をするが、プロデューサーからは待ったがかかる。ニュースにして流すことで運転再開が遅くなり、その間の利益に影響が出るからだ。リチャードは映像を専門家に見せ、もう少しでチャイナシンドローム(核が露出し溶融物が地球の裏側まで達するという最悪の事故)が起きるところだったと知る。一方、ジャックは原子炉で感じた振動が気になり、いろいろと調べていく内に、製品チェックの手抜きが見付かった…。

<感想>
311以降、気になりつつもなかなか観れなかった映画です。ようやく観ました。若かりしマイケル・ダグラスが出ていてビックリ。そうそう、DVDに日本語字幕があってもっとビックリ。実はタイトルから、パニック映画かと思っていたのですが、もっと硬派な、社会派サスペンスでした。胸が苦しくなるような映画です。ジャック・レモンが非常に良い演技をしています。最初は反発して観ていましたが、途中からはすっかり彼を応援して観ていました。本当に恐ろしい問題提起がされている訳ですが、これが作り話として済まされていない現在が悲しいです。