イヴの時間 劇場版

吉浦康裕監督。声、福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈。2010年。

イヴの時間 劇場版

<ストーリー>
「未来、たぶん日本。“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。」
アンドロイドはそれと分かるようにリングを頭に表示し、無表情で人間に奉仕する。だが、ロボットが社会の様々な分野に進出して人間から仕事を奪い、アンドロイドに精神依存する「ドリ系」と呼ばれる人々が確実に増え続けており、それを危険視する「倫理委員会」が広報活動に勤しんでいた。また、旧式化したロボットが不法投棄され主を持たない彼らが野良ロボットとして徘徊することが社会問題となっている。
高校生のリクオは、所有するハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、命令した覚えのない行動を発見する。級友のマサキと共にGPSを辿って行き着いたのは「イヴの時間」という不思議な喫茶店だった。「人間もロボットも区別しない」ことをルールにしたその店では、誰もが人間らしく振る舞っており見た目では区別がつかない。彼らは思い思いにそこでの時間を楽しんでいた。リクオとマサキは好奇心から店に通うようになる。
やがてリクオは店でウェイトレスのナギに悩みを相談しているサミィと鉢合わせてしまう。家で見せるそれとは別の貌のサミィにリクオは戸惑い、裏切られたような気持ちを抱く。マサキはロボット3原則に「人間に嘘をついてはならない」という項目がないことから、「ヤツらは平気で嘘をつく」とリクオに語る。
リクオとマサキにはそれぞれロボットに傷つけられた過去があった。店とそこに集う「ヒトビト」と関わるうち、少しずつそこで出会う「ヒト」たちに心を開いていくリクオ。リクオの変化にかえって心を閉ざしてしまい、店には寄りつかなくなるマサキ。そんな二人をよそに「倫理委員会」の調査の手が「イヴの時間」にも及ぼうとしていた…。(Wikipediaより転載)

<感想>
ネトフリで見付けて、絵が気になったので観てみました。まとめなら元アニメを観た方が良いかなと思いましたが、元はOVAで15分6話。時間もほとんど変わらず、劇場版は追加シーンもあるそう。
ロボット3原則も絡め、アンドロイドが感情を持つことを描いてます。丁寧に作られた良作です。SFにありがちですが、最後は感動しました。で、続きあるのかな、と思ったら、無いんですね。倫理委員会の話が途中だーっ。最初は主人公2人の態度に苛つきました。なんか喧嘩腰というか、乱暴で。徐々に変化して落ち着きましたが、刺々しくて疲れました。あと、日本は人型でないロボットでも心があるように接する方だと思うので、人型を邪険にする文化にはならないと思うんですよねえ。酷い扱いをする人もいるとは思いますが。
それはさておき、ロボ実用化、して欲しいなあ。仲良くします、私なら。