押井守監督。声、大塚明夫、山寺宏一、田中敦子。2004年。
<ストーリー>
少佐こと草薙素子が失踪してから3年後の西暦2032年。
ロクス・ソルス社が販売する少女型の愛玩用ガイノイド「ロクス・ソルス社製 Type2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が相次いで発生した。被害者の遺族とメーカーの間で示談が不審なほど速やかに成立し、また被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから、公安9課で捜査を担当することになり、公安9課のバトーは、相棒のトグサとともに捜査に向かう。
その最中、ロクス・ソルス社の出荷検査部長が惨殺される事件が起きる。暴走したハダリに組長を殺された指定暴力団「紅塵会」の犯行であると踏んだ公安9課は、紅塵会の事務所を襲撃する。検査部長はロクス・ソルス社から「落とし前」として紅塵会に売られたのだった。その帰宅途中、バトーはいつものように立ち寄った食料品店でゴーストハックされ乱射事件を起こしてしまう。
事件の核心へと迫るべく、バトーとトグサはロクス・ソルス本社がある択捉経済特区へ向かう。手始めに二人は、バトーへのゴーストハックの容疑でハッカーのキムの屋敷を訪れる。2人は電脳の疑似現実のループに誘い込まれてしまうが、何者かからのヒントで脱出に成功。ロクス・ソルス社がキムを雇い、捜査を妨害を試みたと確信した2人はキムを確保し、バトーはガイノイド製造プラント船へ乗り込む。
トグサはキムの脳殻を用いてバトーをバックアップするが、プラント船の警備システムが作動し、電脳戦の末にキムは死亡してしまう。だが、キムは自らの死に連動したウイルスを製造プラント船内に仕込んでおり、それによって待機中のハダリが暴走し、船内のロクス・ ソルス社の警備兵たちを惨殺しはじめる。プラント船中枢を目指すバトーがそれらに応戦している最中、1体のハダリが現れ、バトーを援護する。そのハダリは素子が自身の一部をダウンロードさせたものだった。食料品店でバトーに警告を発したのも、キムのループを解くヒントを与えたのも素子だった。
素子のハッキングによってプラント船内は鎮圧され、バトーは捜査を再開する。プラント船の中枢部にはゴーストをガイノイドに複製する「ゴーストダビング装置」が並んでいた。ハダリの正体は、紅塵会が密輸入した少女たちのゴーストを犠牲にして作り出した「生きた人形」であった。素子は脱出するバトーに「あなたがネットにアクセスするとき、私は必ずあなたのそばにいる」と言い残し、ハダリのデータを消去した。
事件解決後、バトーはトグサの家に預けていた犬のガブリエルを迎えに行き、その際トグサに抱かれた娘とその腕に抱かれた娘へのプレゼントの人形、バトーに抱かれたガブリエルはお互いを見つめ合ったのだった。 (Wikipediaより転載)
<感想>
攻殻機動隊を観たことがなく敬遠していましたが、映像が美しいと聞き、どんなもんだろうと観てみました。映像、本当に素晴らしかった!巨大画面でドップリ浸かってみたいと思いました。異国にいる気分になれるでしょうね。お話の方は、よく分からないところもありましたが、ネット検索して補完しながら観ました。世界観は理解しました。バトーが引用ばかりするのは、彼が人間らしさを持っていない象徴でもあるのですね。ペットの犬がとても作品内で活きていたと思います。ひとつ分からなかったのは、被害者である少女に暴言を吐くところです。そこ、責める??人間より人形ということでしょうか。うむむ、考えさせられますね。とにかく映像に圧巻の作品でした。攻殻機動隊、機会があったら観てみようかな…。