陽だまりの彼女

三木孝浩監督。松本潤主演、上野樹里、玉山鉄二、大倉孝二。越谷オサム原作の同名小説の映画化。2013年。

陽だまりの彼女

<ストーリー>
広告会社に勤めて2年目の奥田浩介は、先輩の田中進と訪れた営業先で、中学時代同じクラスだった渡来真緒との再会を果たす。真緒が気になる浩介だったが、上司の新藤春樹との雰囲気に積極的に近づくことができない。しかし真緒の会社へ提案していたセットボードのデザインが上司の杉原部長に「淫靡だ」と却下されそうになり、浩介があちこちの企業看板を例に説得しようと写真を撮って回っていた時、偶然真緒と出会い、一緒に看板を探したことで2人の仲は急接近。無事に審査が通った報告をしに来た浩介に対して真緒がキスし、2人は付き合い始める。しかしそれがおもしろくない新藤は、2人が江の島デートをすると聞いて尾行する。浩介は水族館へ行った後、猫がたくさん寄りつく猫屋敷に真緒を連れて行く。浩介は小学生の時にここの猫を助けたことがあり、手の甲にはその時の傷が今も残っていた。隠れて2人を見ていた新藤は、浩介が飲み物を買いに行った間に、真緒が猫屋敷から出てきた老女・大下と何か言葉を交わしているのを目撃する。デートの後、真緒の提案で彼女の実家に突然行くことになった浩介は、真緒の父親から、彼女が13歳までの記憶がまったく無い全生活史健忘であることを聞かされる。最初はショックを受けたものの、浩介は今の真緒が大切だと再認識し、2人は結婚。新居で新生活を始める。
幸せな日々を送っていた2人だったが、髪の毛が大量に抜けたり、指輪のサイズがぶかぶかになるほど痩せ始めたりと、真緒に体調の変化が現れる。心配する浩介は病院に連れていくが、異常は見つからない。しかし新藤は、仕事場で倒れた真緒を、実家だと言っていた藤沢ではなく江の島に送ったことや、大下と再び会い、「もうじきその存在もその記憶もなくなる」「12年だからな…もう限界だ」などと言われているのを目撃したことから問い詰めるが、真緒は黙っていてほしいの一点張りで何も話さない。彼女の身体を心配した新藤は浩介にコンタクトをとり、真緒が新藤の車の中に落としていった“おくだこうすけ”と書かれた手作りのお守りを返す。驚いた浩介が家に帰り、真緒に真相を聞こうとしたその時、隣の平岩家から悲鳴が聞こえる。見るとベランダから息子のしゅうくんが落ちそうになっており、浩介も必死に手を伸ばすが届かない。そんな中、しゅうくんを助けたのは下の階から空中に飛び出して受け止めた真緒だった。しかし無傷で地上に着地したことで、真緒は浩介から信じられないという目つきで見られてしまい、ショックを受ける。
翌朝、浩介は真緒の鼻歌で目を覚ますが、朝食を用意し、朝刊を取りに行った真緒はそのまま姿を消す。浩介は真緒の両親に電話をかけたり会社へ行ったりして新藤にも会うが、誰も真緒のことを覚えていない。そこであのお守りが昔助けた猫にあげたものだったことを思い出した浩介は、猫屋敷へ行き、大下に会い、浩介に助けられた猫が人間になりたがった話を聞く。助けたその場所へと浩介が向かうと、そこには真緒がいた。自転車の2人乗りをしたり思い出の中学校へ行ったりと残された時間を過ごした2人は最後に、中学時代と同じくジャングルジムの前でキスをする。
朝、目を覚ました浩介は弟の翔太と暮らしており、真緒と出会う以前の生活&記憶に戻っていた。職場の飲み会に参加し、店で流れている「素敵じゃないか」を聞いて自然に涙が溢れてくるが、浩介はその理由がわからない。ある日、公園を歩いていた浩介の元に、猫が寄ってくる。撫でてやると、「猫…お好きなんですか?」と飼い主の真緒が声をかけてくる。 (Wikipediaより転載)

<感想>
素敵なファンタジーでした。松潤が素朴な青年をしっかり演じていて良かった!こんな役も出来るんですねー。上野さんも猫っぽい雰囲気出てました。ラストは泣けましたが、あれ?時間も戻るんですか?再会する前にだけ??あと最後に大人の真緒がいたのは何故???成長速度は違うの????と、最後の最後でよく分からなくなりましたが、ファンタジーロマンスとしては素敵でした。あんなに一途に愛されたら、そりゃ、惚れるよね。可愛いし。