湯を沸かすほどの熱い愛

中野量太監督。宮沢りえ主演、杉咲花、伊東蒼、松坂桃李、オダギリジョー。日本アカデミー賞6部門受賞作品。2016年。

湯を沸かすほどの熱い愛

<ストーリー>
夫の一浩とともに銭湯を営んでいた双葉は、夫の失踪とともにそれを休み、パン屋店員のバイトで娘の安澄を支えていた。ある日職場で倒れた彼女が病院で検査を受けると、伝えられたのは末期ガンとの診断であった。2~3カ月の余命しか自分に残されてはいないと知り落ち込む双葉だったが、すぐに残されたやるべき仕事の多さを悟り立ち上がる。
まずいじめに悩み不登校寸前に陥った安澄を立ち直らせ、級友たちに言うべきことを言えるようにさせること。そして行方不明の一浩を連れ戻し、銭湯を再度開店するとともに家庭を立て直すこと。双葉は持ち前のタフさと深い愛情で次々と仕事をこなし、一浩とともに彼が愛人から押し付けられた連れ子の鮎子をも引き取って立派に家庭を立て直した。その上で、彼女は夫に留守番をさせて娘たちと旅に出る。彼女の狙いは、腹を痛めて得た娘ではない安澄を実母に会わせることだった。道すがら出会ったヒッチハイク青年拓海の生き方をも諭し、義務を果たそうとした双葉だったが、やがて力尽きて倒れる。だが、彼女の深い思いは家族たちを支え、そして拓海や、安澄の実母・君江、夫の調査に当たった子連れの探偵・滝本の心にも救済をもたらすのだった。静かに眠りについた彼女に導かれるように、新たな繋がりを得て銭湯で行動しはじめる人々。彼らを見守る双葉の心が、煙となって店の煙突から立ち上った。(Wikipediaより転載)

<感想>
全く予備知識全くなく観ました。癌の告知があり、難病物かあ、と思ったら、娘ちゃんのいじめ問題?旦那は浮気相手の連れ子と一緒に戻ってくるし、皆で仲良く暮らせるようにするのかなと思っていたら…。安澄が実の娘ではないあたりから、なんだかお腹いっぱいな感じになってきました。聾唖の生みの母のために手話を習っておけとか、ちょっとウルっときたのですが、その前のヒッチハイク青年。子供にラブホ行った話なんてします?ましてそれを子供が笑います?ドン引でしょう、普通。もっと前、教室で下着姿になるのも考えられないですよね。どちらも男が考えた脚本って感じがします。そういう違和感が急に気になってきて、双葉のお母さんの話、ただ可哀想、酷いって足しただけ?旦那はヒッチハイク青年が来たおかげで全然変わらないし、都合良く聾唖の生みの母など手伝いの手が来て、それで終わりなの?という。しかも最後…ホラーファンタジー?