忍びの国

中村義洋監督。大野智主演、鈴木亮平、伊勢谷友介、石原さとみ、知念侑李。2017年。

「忍びの国」初回限定(2枚組) [DVD]

<ストーリー>
天正4年(1576年)、北畠信雄は義父で元伊勢国司の北畠具教を討った。北畠が討たれたことにより伊賀の国は織田家の軍門に下ることを決め、その決定を信雄に伝える使者として下山甲斐の長男平兵衛が選ばれた。わが子(平兵衛の弟)が殺されても平然としている父に内心反発していた平兵衛は、信雄に伊賀攻めを進言する。信雄は伊賀攻めを決め、手がかりとして伊賀の丸山城の再建をすすめることにした。織田方から使者が来ると聞き、百地三太夫と下山甲斐はほくそ笑む。彼らの目的は織田軍に勝ったという箔を付けることで下人たちの雇い口と収入を増やすことであり、平兵衛の裏切りは2人の策だったのだ。天正6年(1578年)、計画通り織田方の資金で城を再建し、柘植三郎左衛門が伊賀者を城に閉じ込めて攻めようという目論見の上を行き、完成させたところで三太夫は城を焼き払った。
天正7年(1579年)、とうとう織田方が攻めてくるという。自衛のための戦なので銭は出ないということに下人たちは反発し、半数が逃散すると決めた。その状態では勝てるわけはなく、戦自体を止めるしかないと考えた無門は織田方に直談判に行くが、日置大膳との談判はうまくいかず、田丸城に忍び込み信雄の寝込みを襲うが失敗する。1万余の軍勢での伊賀攻めが始まり、数の上でも装備の上でも劣る伊賀者は劣勢に立たされる。そのころ他の下人と一緒に伊賀を出ようとしていた無門は「なぜ逃げねばならぬのか」と不機嫌になるお国の様子を見て思い直し、ひょんなことで入手した北畠家の家宝の茶入「小茄子」を元手に「雑兵首には十文、兜首には十貫、信雄が首には五千貫を払う」と下人たちに伝え、形勢逆転をはかる。銭が出るとわかった下人たちの勢いはすさまじく、なりふり構わない戦いぶりに織田軍は総崩れとなり伊勢へと敗走した。田丸城に侵入して信雄を討とうとした無門だったが、平兵衛に阻まれる。「川」という伊賀の決闘手段で平兵衛を倒したが、決闘の前に平兵衛が語った話で十二家評定衆への怒りを募らせていた無門は、信雄のことはいったん置いて伊賀に取って返した。そして十二家評定衆を糾弾し刃を向けた。「無門を討ち取った者は生涯夫役を免じる」という下知が出され無門は下人たちに囲まれる。その時お国が無門をかばって命を落とし、自らの愚かさに気づいた無門は伊賀から姿を消した。
三太夫の思惑通り、天下の織田軍に勝利したということで下人の雇い口は増え価値も高騰した。だがそれも長くは続かなかった。天正9年(1581年)、織田信長は4万4千余の軍勢で伊賀に攻め寄せた。伊賀者は老若男女関係なく討たれ、伊賀の国は壊滅した。(Wikipediaより転載)

<感想>
せっかく日本にいるので、大野くんの映画も観よう!とこの日は2本梯子で鑑賞しました。平日でしたが、ほぼ満席でした。
宣伝に「織田軍1万人vsオレ1人?」 とあったので、最後は大野くんが1人残り、勝つか負けるか分からないけれど、すごい戦いをする、その前は奥さんの尻に敷かれたりする、ちょっとコミカルな映画なのかなと思っていたら、全然違う映画でした。思っていたのとは違い、もっと奥の深い内容でビックリ。宣伝の仕方、悪いです!万人ウケする内容ではないかと思いますが、リピーター続出納得です。また観たくなる映画でした。大野、鈴木、伊勢谷の3人は圧巻です。忍者って人気高いし、アメリカでもぜひやって欲しいですね。