武内英樹監督。阿部寛主演、上戸彩、市村正親。ヤマザキマリ原作の同名人気漫画の実写化、第二弾。2014年。
<ストーリー>
前作同様、ルシウスはローマ帝国と現代日本を行ったり来たりしながら、グラディエーター達のための癒しの風呂(現代日本の入浴剤を真似た、薬草を粉末にした入浴剤を配合。浴場空間にはマッサージ設備を設置)、闘技会で血が流されないように改装された闘技場(相撲の地方巡業)、子供が大人に迷惑をかけずに遊べる風呂(温水の滑り台であるウォータースライダー)、北方のパンノニアの地で戦い疲れているケイオニウスのための野戦風呂(全木製の可搬式樽風呂)、娯楽施設や飲食店を併設した風呂(温泉街)を次々と造っていった。一方、真実は前作の結末で描いた漫画が「風呂が描けていない」と言う理由でボツをもらい、風呂の勉強がてら温泉紹介雑誌の記者として、前作同様、ルシウスとあちこちの温泉で出会う。
ルシウスは、争いの無い平和路線を推し進めるハドリアヌス帝から、バイアエに温泉保養地の建設を命じられ、理想の「ユートピア」を目指して尽力する。しかし、ハドリアヌス帝の平和路線を良しとしない元老院の一派が疫病に伏せるケイオニウスの兄・ジェイオニオス(ケイオニウスの女好きとは反対にゲイである)をその贋物に仕立て上げ旧来の「強きローマ」を目指す武闘派路線を推し進めるべく暗躍していた。
ルシウスと真実はコロッセオで強きローマを説く贋ケイオニウスを糾弾するも、真実の持っていた学術書『ローマ帝国の繁栄と滅亡』(表紙にラテン語表記あり)を贋ケイオニウスに見とがめられ、真実は「ローマを滅亡に導く魔女」として捕えられてしまう。
戦いの日々に嫌気がさしていた最強グラディエーター、アケボニウスの手助けもあり、ルシウスと真実は牢を逃げ出しバイアエに戻ってくる。2人を追い、贋ケイオニウスらは軍を率いてバイアエに攻め入ってくる。
その時、掘削を続けていたバイアエの大量の温泉が噴き出し、病に伏せていた本物のケイオニウスやハドリアヌス帝も現れ、争いは防がれた。
完成したバイアエの温泉街「湯ートピア」を見届け、新たにパンノニアにテルマエ建造を命じられたルシウスを、真実は書物の記述「北方のテルマエ建造中に落盤事故でルシウスが死亡する」と書かれていたことを理由に留めるが、ルシウスは「ローマのために働き、テルマエに携わって死ねるなら本望」と決意を固くする。抱き合う2人の頬を涙が伝い、真実は現代日本へと戻って行く。
現代日本では真実の漫画『テルマエ・ロマエ』の連載が決定。温泉街でのコミックス発売記念サイン会などを経て、ついには映画化。ロケ地に造られたコロッセオの見学にやってくる。ルシウス役の役者を紹介されるが、彼はイタリア人。気落ちする真実に「そいつは贋物だ」というラテン語の声とともに、井戸の中から『ローマ帝国の繁栄と滅亡』を手にしたルシウス(本物・事故死していたと本にある)が現れる。(Wikipediaより転載)
<感想>
観ている間は、ちょっと長いな〜、くどいな〜、と思っていたのですが、半年以上経った今、思い出すと、「あの温泉シーンは良かったなあ」「私も行ってみたいなあ」と温泉シーンばかり思い出します。日本の素晴らしい温泉文化を見せてくれてありがとう!という気持ちです。前作を面白いと思えた方は、まあ普通に楽しめるのではないでしょうか。今回、集大成という出来です。そうそう、真実がヤマザキマリだったんですね、ビックリ。ダレンシャンみたいですね。