内田けんじ監督。堺雅人主演、香川照之、広末涼子。日本アカデミー賞・最優秀脚本賞受賞。2012年。
＜ストーリー＞
売れない役者の桜井武史は、失恋して自殺を試みるも失敗。汗をかいたので銭湯へ行き、そこである男の脱衣場のロッカーの鍵を手に入れる。彼は石けんで足を滑らせて転倒、頭を強打し救急車で病院へ。桜井は脱衣場でその男の羽振りの良さを見ていたのだ。男の服を着て、車に乗り、財布からお金をいただいて友人に借金を返して回る桜井。そして病院で、男が記憶喪失になり、自分を桜井武史と思い込んでいるのを知ると、男の住む高級マンションへと向かった。そこで男にどう謝るか、自殺まで考える桜井だが、その時電話が鳴り、男が殺し屋であることを知った。一方、記憶を失った男は桜井のアパートで呆然としていた。病院で偶然であった女性、水嶋香苗は、そんな男の力になりたいと思い…。
＜感想＞
冒頭から引き込まれ、転倒シーンでは思わず巻き戻して確認しました。いやあ、すごい。そして笑いました。境さんが主役というより、これ香川さんを観るための映画ですね。どう見ても悪人顔なのに、助けてあげたいと思っちゃいます。広末さん演じる香苗もとっても良いキャラで、これまた笑いました。そしてラストは胸キュン。大団円に、脚本が素晴らしい、と思いました。とても楽しめて、ハラハラした後に、にっこり出来る映画です。
