中島哲也監督。松たか子主演、岡田将生、木村佳乃。湊かなえの同名小説の映画化。日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞。2010年。
<ストーリー>
とある中学校、終業式後のホームルーム。1年B組の担任、森口悠子は、37人の生徒を前に自分が退職することを告げた。そして、こう語り出した。「私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです…」シングルマザーの森口は、幼い娘を時々学校に連れてきていた。娘は学校のプールで溺れて死んだのだ。犯人は少年AとBと匿名にしたが、すぐに生徒達はそれが渡辺修哉と下村直樹だと分かった。森口は復讐のため、2人が飲んだ牛乳にHIV感染者である娘の父親の血を混ぜた…。
<感想>
同監督の『下妻物語』『嫌われ松子の一生』を面白いと思っていたので、きっとこの作品も気に入ると思ったら、まさに!でした。思わず次の日にもう一度観ました。映像表現が面白く、綺麗だなと思いました。いくつかのセリフが印象的で、つい真似して言ってみたくなります。ただ、血しぶきが飛びまくるし、後味の悪い映画なので、万人にはウケないと思いますが。
(以下、ネタバレ含みます)
元凶は渡辺修哉の母、になるのでしょうか。だとしたら、因果応報?出てくる人皆が、懸命であるのに、結果がこんなでとても悲しいです。未熟な少年、少女達…でもだからって、許される事じゃありません。私と同じく娘のいる森口には、特に感情移入して観てしまい、ラストには清清した思いすらしました。こんな理由だったら、私でもきっとします。
この映画は原作にかなり忠実とのこと、きっと原作、面白いんだろうなと思いました。