SESSION 9  セッション9

ブラッド・アンダーソン監督。ピーター・ミュラン主演、デヴィッド・カルーソ、スティーヴン・ジェヴェドン、ポール・ギルフォイル。2001年。

セッション9 [DVD]

<ストーリー>
1871年、米マサチューセッツ州に建てられたダンバース州立精神病院は、かつては2400人の患者を収容していたが、現在は禁止されているロボトミーやショック療法といった非人間的な治療が施されていた。1985年に閉鎖されて以来、廃墟と化していたこの建物が公共施設へと改修されることなり、アスベスト除去作業のため、ゴードンをリーダーに5人の男、フィル、ハンク、マイク、ジェフが足を踏み入れた。2週間かかる作業を半分の1週間で仕上げると1万ドルの報酬が約束されている。すぐに作業を始めた彼ら。しかしゴードンは家庭が上手くいっていないらしく、様子がおかしい。マイクは多重人格症のメアリーという女性の診療記録を見付け、暇を見付けては聴き入る。ハンクは壁から大量のコインを発見、夜中に掘り返すが、暗闇に気配を感じ…。

<感想>
実在する廃墟、しかも本当に精神病院として使われていた場所が舞台として使われているというインパクトが凄いです。壁の落書きなど、実際に書かれた物なのでしょうね。当時は映画で言われていたようなことが本当にあったのだろうなあと思いました。息苦しくなる圧迫感、画面からでも伝わってきます。
さて、お話の方ですが。なるほどね、とは思いましたが、期待していたほどの戦慄、怖さは感じられませんでした。多重人格症の証言など上手く使われていたとは思うのですが…何故なんでしょうね。演出?結局、ゴードンは廃墟の病院に巣くう魔に囚われたのか、どうなのか、その点がハッキリしないせいかも知れません。ホラー何だか狂気なんだか、それが消化不良でした。