CELLULAR  セルラー

デヴィッド・R・エリス監督。キム・ベイシンガー主演、クリス・エヴァンス、ウィリアム・H・メイシー。2004年。

セルラー(字幕版)

<ストーリー>
高校の科学教師ジェシカ・マーティンは、夫と11歳の息子リッキーと3人暮らし。ある日、リッキーを学校へ送り出し帰宅したところ、突然男達が侵入、家政婦を射殺してジェシカを連れ去り、どこかの家の屋根裏に監禁された。ハンマーで砕かれた電話を使い、ジェシカはダイヤル信号を送った。繋がったのは、ビーチで遊んでいた若者ライアン。彼はイタズラと思い切ろうとするが、10分で良いと言う彼女の説得で、携帯を警察へと持ってくる。対応したのは、27年の平凡な警官生活を間もなく終えようとしているボブ・ムーニー巡査部長。しかし話を聞いている目の前でトラブルが発生し、殺人課へ行くように指示をする。ところが階段を上がる途中、犯人達がジェシカに乱暴、息子のリッキーを誘拐しに向かったのを聞いたライアンは、事の重要さを理解し、ジェシカの頼みですぐにリッキーの学校へと向かった。ところが大勢の子ども達の中から見たことのないリッキーを見付けるのは至難の業で、すんでのところで連れ去られてしまう。リッキーの乗った車を追うライアン。そこで新たな問題が発生、携帯電話のバッテリーが残りわずかに。一方、ムーニーはジェシカの件が気になり、殺人課の友人ジャック・タナーに確認するが、そんな案件は来ていないという。そこで名前から住所を検索し、訪ねることにするが…。

<感想>
原案は『フォーン・ブース』の脚本家です。面白いよ、という評判を聞き、観てみました。本当に面白かったです!テンポ良く次々にトラブルが起こるので飽きさせません。そして悪役が意外な(ある意味、ありきたりな)展開で、思い切り主人公達に感情移入出来ました。ライアンは最初はしょうもない若者でしたが、頑張る、頑張る。そうそう、脇キャラも良いです、適度に笑わせます。ムーニーもクライマックス、とっても良かったです。ラストの台詞も効いてます。という訳で、ほとんど欠点らしいものに気付くことなく楽しめました。『フォーン・ブース』もその設定に惹かれて観た覚えがありますが、ラストを覚えていません。この映画は、多分忘れないと思います。 クリス・エヴァンスはその後、活躍しているだろうなと調べたら、私は観ていませんが『ファンタスティック・フォー』で人気となり、『キャプテン・アメリカ』でも主役だそうで。さもありなん、です。