呪怨

清水崇監督。奥菜恵主演、伊東美咲、藤貴子、尾関優哉。2003年。

呪怨 劇場版 [Blu-ray]

<ストーリー>
ホームヘルパーのボランティアをしている女子大生の仁科理佳は、老女、徳永幸枝の様子を看てきて欲しいと頼まれ、郊外の住宅地にある一軒家にやってきた。呼び鈴を押しても反応が無く、鍵のかかっていないドアから中へ入ると、家の中が散らかっていた。反応の乏しい幸枝を横に、片付けをはじめる理佳。二階に何か気配を感じ上がると、押し入れがガムテープ貼りされている部屋があった。どうやら中に猫が居るらしい。テープを外して襖を開けると、そこには猫と一緒に男の子がいた。驚いて福祉センターに連絡をする理佳。そして幸枝の枕元に黒い影が見え始め…。

<感想>
いくつかJホラーを観ていて、これが怖いというレビューをよく見たので、観てみました。ああ、この男の子が出てくるヤツか、と納得。ハリウッドでリメイクされたと話題になっていましたね。
確かにゾクッとするシーンが多々ありました。日本の家屋、押し入れや屋根裏って怖いです。オムニバス形式になっていて、時系列が前後するのも私好みです。しかしこの映画だけだと分からない点が多く、この映画の前にリリースされているビデオ版を観るべしとあったので、ビデオ版の1と2も観てみました。なるほど、呪いの原点が分かりました。さらに小説の解説というのも読んでみました。こうしてどんどん背景を探ってみたくなる作りが、ヒットの理由でしょうね。謎を残すというのが上手い方法です。ビデオ版から映画版への繋がりが見えて、おお、このシーンがこれか、と分かるのが面白いです。
テーマとなっている呪いはもの凄いもので、ちょっと関係しただけで人がどんどん死んでいきます…その様子はとても怖いのですが、映画、ビデオ版1、2と観ていく内に段々と食傷気味になり、ビデオ版2の終わりでは思わず苦笑。ちょっとやり過ぎでは?となり、白い顔の男の子にも笑いが出るようになってしまいました。確かに怖いんですけどね。
まだまだ続編があるこの映画…多分、止め処なく関係した人が死んでいくのだと思いますが、まだ観るかは考え中です。