輪廻

清水崇監督。優香主演、香里奈、椎名桔平、杉本哲太。Jホラーシアター第二弾。2006年。

輪廻 [DVD]

<ストーリー>
昭和45年、群馬県粕川郡の尾野観光ホテルで11人の犠牲者を出した大量殺人事件があった。犯人は法医学教授の大森範久。彼は自分の息子、幼い娘までも殺害し、その後、自殺した。35年後の今、この事件を映画化する話が持ち上がる。監督は松村郁夫、主演の少女役には、新人女優の杉浦渚が抜擢された。しかしこの話が来た前後から、渚は人形を抱えた少女の幻覚と、赤い屋根のホテルの夢に悩まされるようになる…。

<感想>
怖いというレビューを読んで観たのですが、冒頭の木々の中に顔が浮かんでいるシーンなど、うわー、という怖さがありました。人形を抱えている少女とか、その人形自体とか、そういうものがとても怖いです。そしてホテルでの大量殺人事件、『シャイニング』を思わせる陰鬱な怖さがあります。これは期待できる、と思ったのですが…うーん。
(以下、ネタバレ含みます)
渚の正体が〜だった、というのには、なるほど面白いと思いました。裏をかかれたなあ、そう言えば伏線いっぱいあったなあ、という感じ。ただ…疑問点がいくつも。生まれ変わりにしては年齢バラバラ過ぎませんか?あと何で生まれ変わった人達がまた同じように死んでいくの?これじゃ幽霊が量産されちゃいませんか?あのカメラはそれまでどこにあったの?監督はどうなったの?怖さを優先する余り、辻褄あってないですよね。
おばあさんだと思っていた女性が母親で、復讐完了!みたいなシーンは凄いと思いました。でも子ども達は何をしたいんでしょう…?やっぱり一緒にいたい、のかな。