白いリボン  THE WHITE RIBBON

ミヒャエル・ハネケ監督。ウルリッヒ・トゥクール主演、ブルクハルト・クラウスナー、ヨーゼフ・ビアビヒラー。2009年。

白いリボン [DVD]

<ストーリー>
第一次世界大戦前のドイツ北部にある田舎の村。ある日、村の唯一の医者が落馬して大怪我をする。どうやらワイヤーが張ってあったようなのだが、それもはずされてしまい、犯人が誰なのか分からない。地主である男爵一家を中心に、村中全員が知り合いのような小さな村で起こったこの事件に、大人も子ども動揺する。そして男爵の子どもが行方不明になったり、豊作祭の途中で収穫物が荒らされたり、小作人の家が火事になったり、助産婦の障害を持った子どもが乱暴されたりと、不可解な事件が次々と起こり始める…。

<感想>
ドイツ映画。人の心の奥にある「悪意」を描いた映画です。モノクロの画面で、淡々と事件を描いていくのですが、観ている内に段々と怖くなってきます。特にタイトルともなっている白いリボンを巻く牧師の一連の行動…嫌悪感でいっぱいです。そんな中、語り部となっている教師と、その恋人のエピソードにはホッとさせられました。