落合正幸監督。ジョシュア・ジャクソン主演、レイチェル・テイラー、奥菜恵。2008年。
<ストーリー>
ニューヨークに住むカメラマンのベンは、ジェーンと幸せな結婚式を済ませたばかり。2人はベンの仕事とハネムーンを兼ねて日本へ出発した。美しい景色に魅了されながらコテージへ向かう夜道、ジェーンは1人の女性を轢いてしまう。スピンした車で気を失った2人だが、意識を取り戻した時には女性の痕跡は消え、警察もそんな報告は聞いていないという。不思議に思いながらも仕事場である東京へ戻り、新しい生活がスタートした。しかしコテージで撮った写真に不思議な白いモヤが見られ、それが心霊写真だと指摘されたジェーンは、知人の案内で心霊写真専門の出版社へ行き…。
<感想>
タイの映画『心霊写真』のリメイクだそうです。
怖いかと期待していたのですが、余り怖くありませんでした。心霊写真のほとんどが白いモヤというのと、余りにもハッキリと女性の姿が写りすぎです。もっと人間ではないぞ、という異質なところを見せて欲しかった。ハエが飛んだり、黒い舌が伸びたりは異質は異質ですが、ゾクゾクする怖さではありません。日本の幽霊ならではのじめっとした怖さが欲しかったです。
ベンの取った方法は明らかに間違っていましたが、女性がストーカーのようになっていたというのを聞いて、漫画『生霊』を思い出しました。ああなると手の打ちようがなくてさらに怖いです。この映画は、あれだけのことをしたのだから仕方ない、と納得させることによって、怖さを止めてしまっているところがあるかも知れないと思いました。
でも総体的にはなかなか面白かったです。ジェーンがいい味を出してました。