隠された記憶  CACHE / HIDDEN

ミヒャエル・ハネケ監督。ダニエル・オートゥイユ主演、ジュリエット・ビノシュ。カンヌ国際映画祭の監督賞・国際批評家賞・人道賞の3部門を受賞。2005年。

隠された記憶 [DVD]

<ストーリー>
TVの人気キャスター・ジョルジュは、パリ郊外で美しい編集者の妻アンと、一人息子ピエロの3人で暮らしていた。ある日、1本のビデオテープが届けられる。それには、ジョルジュの家の正面の風景が延々と映っていた。次に届いた物にはジョルジュの育った家の映像が、そして車がある道を通りあるアパートの一室へと向かう映像が。子供じみた気味の悪い絵も添えられ、一家は身の危険を感じ始める。しかし警察に相談しても、何も起きていない内は何も出来ないという。そんな中、子供時代のある出来事を思い出したジョルジュは、犯人を確信し、単身で乗り込むことに…。

<感想>
レビューを読んで面白いかなと思い観始めましたが、映画が始まってすぐに「しまった、フランス映画は苦手だったんだ」と後悔しました。きっと眠くなってしまうだろうな、と。幸い、眠くはなりませんでしたが、やはり少し退屈に感じました。犯人捜しがメインではなく、緊張感やジョルジュの疾しさなどを味わう映画らしいですが、個人的にはもう少し謎解きして欲しかったです。
人種差別激しいジョルジュ、フランスの人種問題を感じました。主人公に感情移入できなかったのも、気持ちが離れた原因かな。結局、すっきりしないままの終了で、フランス映画はやはり苦手、という思いを強くしました。