バンテージ・ポイント  VANTAGE POINT

ピート・トラヴィス監督。デニス・クエイド主演、フォレスト・ウィッテカー。2008年。

バンテージ・ポイント (字幕版)

<ストーリー>
スペインのサラマンカでは、広場に大群衆が集まり、アメリカ大統領のテロ撲滅のスピーチを今か今かとまっているところだった。シークレットサービスについているのは、以前大統領を身を持って銃弾から守ったバーンズと同僚のケント。しかし厳重な警備に関わらず、演壇でスピーチを始めた大統領が何物かに狙撃され、広場はパニックに。そして続いて大爆発が起こる…。

<感想>
サスペンス・アクション。前半は大統領暗殺の様子を8人の目撃者、8つの異なる視点で見せてくれます。こうすることで、ちょっとずつ真実が見えてくるという面白い手法です。
シガーニー・ウィーヴァー扮するニュース番組のディレクター、これは一番、一般人(視聴者)からの視点に近い導入の役割。あのシガーニーがほんの最初の方に出ただけだったので驚きました、何て贅沢な使い方。シークレットサービスのバーンズは主役なので、この映画を観ている人のメインの視点。ミステリアスな行動をする地元警察官、イベントを撮影していた気の良いアメリカ人旅行者、怪しさいっぱいの地元警察官の恋人、そして大統領がまさかのウィリアム・ハート!配役と同時に、パッと見たみで分からなかったのに驚きました。
後半は激しいカーチェイス、そしてラストへ…最後はハリウッド映画らしいエンディングです。なかなかよく出来た楽しめる映画でした。90分とコンパクトにまとまっているのも良いです。