ポール・キング監督。ベン・ウィショー主演、ヒュー・ボネヴィル。2017年。
<ストーリー>
パディントンはロンドンのウィンザー・ガーデンにブラウン家の家族と一緒に住んでいる。パディントンは色々な意味で人々の心の支えになっており、地域の人たちから好かれるようになっていた。
パディントンはサミュエル・グルーバーのアンティークショップで見つけた、ロンドンの街を描いた飛び出す絵本を買おうと考えた。昔からロンドンを見たいと思っていたルーシー叔母さんへの100歳の誕生日のプレゼントにしたかったのである。それでパディントンは窓ふきをして絵本を買う金を貯めることにした。
次の日には絵本を買うだけの金が手に入るというその夜に、ひげを生やした泥棒がその絵本を店から盗むのをパディントンは目撃した。泥棒を追いかけたのだが逃げられてしまい、逆にパディントンが盗んだとして告発されてしまう。グルーバー氏はパディントンが盗んだとは思っていなかったが、パディントンの言う泥棒がいた証拠が見つからなかった。結局パディントンは不当に罪を認めさせられて、懲役刑に課せられた。
一方、泥棒は家に帰ると変装を解いたのだが、彼はブラウン家の向かいに住んでいる俳優のフェニックス・ブキャナンであった。移動遊園地のオープニングセレモニーが数日前にあり、そこでブキャナンはパディントンから飛び出す絵本の話を聞いたのである。それは、実はブキャナンがもう見つからないと思っていた絵本だった。
監獄では、パディントンは多くの囚人たちとすぐに友達関係になることができた。その中には気の短いことで恐れられていた料理人のナックルズも含まれていた。ナックルズはパディントンのマーマレードサンドに感心し、パディントンを自分の助手にした。
同じころ、ブラウン一家はパディントンの汚名をそそごうと活動していた。ブキャナンは飛び出す絵本の示す場所に、ブキャナンの祖父の隠した財宝のありかを示す手がかりを探していた。実は、その昔、ブキャナンの祖父は、サーカスの女性人気軽業師を殺してその財産を横取りしようとしたのである。ところが見つけたのは飛びたす絵本だけだった。
ブキャナンが怪しいと目星をつけたブラウン一家は、ブキャナンを外に誘い出し、そのすきにマリー(ブラウン家の主婦)がブキャナンの家に忍び込んだ。絵本そのものは見つからなかったものの、屋根裏の隠し部屋を見つけ、そこにはパディントンの見た泥棒の衣装などがあった。
ブキャナンの追及に夢中になっていたブラウン一家はパディントンの面会時間を忘れてしまっていた。それをブラウン一家に見捨てられたと勘違いしたパディントンは失望し、ナックルズら囚人仲間の誘いに乗って脱獄することにした。ナックルズらはパディントンの汚名をはらす手伝いするといって脱獄に誘ったのだが、脱獄に成功すると飛行機でそのまま国外に逃亡すると言い出した。パディントンは一人でロンドンに残ることにした。
パディントンは別れのあいさつにブラウン家に電話したのだが、その時にブラウン一家がブキャナンを犯人として特定したことを知る。財宝が隠されていると目される移動遊園地が、パディントン駅から列車で出発することから、パディントン駅でブラウン一家と会う約束をする。
ブキャナンもまた移動遊園地を乗せた列車に乗り込んでいた。パディントンもその列車に乗り込むことに成功し、ブキャナンが飛び出す絵本の示す手がかりを基にして財宝の箱を開けるところを見た。その後ブラウン一家の助けもあり、絵本を取り戻し、ブキャナンも捕らえることができたのだが、パディントンの乗っている貨車が川に落ちて沈んでしまう。助けあぐねているところへ、囚人仲間のナックルズらがやってきてパディントンを助け出すことができた。ナックルズらはパディントンを置いて逃げる気になれなかったのである。
パディントンは無罪となったが、3日間意識不明になり、ルーシー叔母さんの誕生日の朝にやっと目を覚ました。ルーシー叔母さんに飛び出す絵本を送ることができなかったことを大変に悔やむパディントンであったが、絵本を送る代わりにブラウン一家と近所の住人たちはルーシー叔母さんをロンドンに招待したのだった。
その後、ナックルズは出所後にサンドイッチ屋を開店し、店は繁盛する。ブキャナンは10年の刑で刑務所に入り、そこで看守・囚人とともミュージカルを行う。(Wikipediaより転載)
<感想>
2の方が面白いと聞き、続けて視聴。本当に面白かった!冒頭の飛び出す絵本に入る演出から引き込まれ、映画もミュージカル仕様。今回の悪役はヒュー・グラント、大物を使うお約束なんですね。とにかく演出が素晴らしかった、これは楽しい。