A WALK AMONG THE TOMBSTONES  誘拐の掟

スコット・フランク監督。レーアム・ニーソン主演、ダン・スティーヴンス、デヴィッド・ハーバー、ボイド・ホルブルック。ローレンス・ブロック原作の小説『獣たちの墓』の映画化。2014年。

誘拐の掟(字幕版)

<ストーリー>
1991年のニューヨーク。刑事のマット・スカダーが立ち寄ったバーに、男たちが入店する。男たちはバーテンダーを射殺し、バーを出て行く。すぐさま後を追ったマットは、銃撃戦の末、彼らを仕留める。しかし、マットが放った銃弾のひとつは、その場に居合わせた少女の命を奪ってしまう。マットは警官を辞職する。
1999年。無免許の探偵となったマットは、アルコール依存症の集会で麻薬中毒のピーター・クリストと知り合う。弟のケニーを助けてほしいとピーターに頼まれたマットは、ケニーの元へ向かう。麻薬仲介人のケニーは妻を誘拐され、身代金を支払ったにもかかわらず妻を殺害されたのだという。ケニーは、誘拐犯を見つけ出してほしいとマットに依頼する。いったんは依頼を断るマットだったが、翌日、ケニーから事件の詳細を聞かされ、依頼を引き受けることにする。
図書館で類似の誘拐事件を調べていたマットは、路上少年のTJと知り合う。住む場所を持たないTJは、助手としてマットの探偵業を手伝いはじめる。2人は、別の誘拐事件によって殺されたレイラの遺体の一部が墓地で発見されていたことを突き止める。マットは、墓地の管理人のジョナスに話を聞きに行く。その後、レイラの婚約者だったルーベンのアパートメントを訪ねたマットは、向かいのアパートメントからジョナスが出てくるところを目撃する。マットは向かいのアパートメントの屋上へ行き、ルーベンとレイラの性交を収めた写真やジョナスの日記を見つける。帰宅したジョナスは、2人の男たちと組んでレイラを誘拐したとマットに告白したのち、屋上から飛び降りて命を絶った。
一人娘のルシアを誘拐された麻薬仲介人のユーリは、ケニーからの紹介で、マットに事件の解決を依頼する。それまでの事件の手口から、犯人たちには最初から人質を生かすつもりなどなく、要求を鵜呑みにしても意味がないと察していたマットは、身代金要求に対してあえて強気で応じ、身代金は生きているルシアと直接交換することを了承させた。マット、ケニー、ピーター、ユーリ、TJの5人は、銃と身代金を手に、夜の墓地へと向かう。誘拐犯のレイとアルバートは身代金を受け取り、ルシアは生きて解放される。しかし、レイとアルバートは身代金の一部が偽札であることに気づき、マットたちと誘拐犯のあいだで銃撃戦が始まる。ピーターが命を落とし、レイとアルバートはヴァンで走り去る。
隠れ家に帰り着いたアルバートは、銃撃戦で手負いとなったレイを地下室で絞殺する。ヴァンの後部座席に忍び込んでいたTJは、隠れ家の所在地を携帯電話でマットたちに知らせる。マットとケニーは、地下室から上がってきたアルバートを手錠でパイプに繋いだ。アルバートを警察に突き出すか、それとも復讐を果たすかの判断をケニーに任せ、マットは外に出てTJをタクシーに乗せる。しかし考え直したマットが隠れ家に戻ると、ケニーは手錠を外したアルバートによって殺されていた。しばし格闘が繰り広げられたのち、マットはアルバートを射殺する。
夜が明けた頃、マットが自宅のアパートメントへ帰ると、TJがカウチで眠っていた。テーブルの上に置かれた紙片には、スーパーヒーローに扮したTJのイラストが描かれている。それを見たマットは静かに微笑むと、椅子に腰掛け、自らも眠りにつくのだった。 (Wikipediaより転載)

<感想>
丁寧に描かれた作品です。ニーソン作品らしく重厚な感じ(暗いとも言う)で、人質をいたぶるシーンは目を背けたくなる緊迫感でした。誘拐って本当、最悪の犯罪ですよね。犯人2人がかなり堂々と誘拐しているのに、今まで成功してきたのが謎でした。また、アルコール依存症はあまりお話に絡めていなかった気がします。クライマックスで集会での教えが重なるのですが、シーンと合っているとは思えませんでした。ラストは、まあ、アメリカ映画にありきたりな展開でした。やっぱりね、フラグ立っていたもんね、という感じです。ところで、マットはTJと出会って救われたのですか?最後はそんな風でしたが、何で???と思いました。