生きる

黒沢明監督。志村喬主演、小田切みき、金子信雄。1952年。

生きる[東宝DVD名作セレクション]

<ストーリー>
市役所の市民課長、渡辺勘治は勤続30年で無欠勤という勤勉な男。しかし自分が胃癌と知った日、5歳の時から1人で育てた息子が勘治の退職金を当てにしていながら別居する相談をしているのを聞き、絶望する。さらに部下の女性から、仕事場が退屈で死んでしまうとも言われ、初めて自分の仕事振りを省みた。そして、このままではいけない、残りの命を小公園の建設に懸けることを決め…。

<感想>
感動します。特に公園のブランコで「ゴンドラの唄」を口ずさむところは、1回観たら忘れられません。可哀想、と泣けるだけではない奥の深い映画です。途中に主人公の葬式をはさみ、そこから回想シーンで語られる演出も良いです。