世界から猫が消えたなら

永井聡監督。佐藤健主演、宮崎あおい、濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子。川村元気原作の同名小説の映画化。2016年。

世界から猫が消えたなら

<ストーリー>
主人公は30歳の郵便配達員。愛猫キャベツとふたりぐらし。母を病気で亡くしてから、実家の父とは疎遠になってしまいました。恋人はいません。別れてしまった彼女のことを、まだ想い続けています。趣味は映画鑑賞。友だちは映画マニアの親友が一人だけ。そんな彼が、ある日突然、余命わずかの宣告を受けてしまいます。脳に悪性の腫瘍ができていたのです。ショックで呆然とする彼の前に、とつぜん、自分と同じ姿をした悪魔が現れて言いました。「世界から何かひとつ、ものを消すことで、1日の命をあげよう」…。悪魔のささやきに乗せられた主人公は、次々とものを消していきます。電話、映画、時計、そして、猫。ところが、何かを消すと、大切な人たちとの思い出も一緒に消えてしまうことになり…。(amazonより転載)

<感想>
猫飼いなので、タイトルに惹かれて観ました。良いエピソードも多くて泣きましたが、全体的には、うーん、イマイチでした。いきなり腫瘍で明日、死ぬという設定、無茶だなあと思いましたが、まあ、それは良いでしょう。悪魔が出るところで、ファンタジーですから。電話、映画で、元カノと親友が消える話は良かったです。特に親友が素晴らしい、あの反応には泣けました。しかしそこから突然のブエノスアイレス。違う映画が混じっているのかと思いました。いや、映像は綺麗だし、エピソードの意味も分かるのですが、2人って海外旅行(しかも南米)までしちゃうような深い関係に見えなかったので。時計、消えたら下手したら、主人公自体が産まれてなかったりしないのかな?タイムパラドックス?お母さんと猫のエピソードは泣けましたが、もっとお父さんとの確執?この辺がスッキリ解決されるのかと思ってました。という訳で、前半はよかったのに、後半は???な無理展開という印象で終わりました。でもお母さんの手紙は、とても良かったです。