THE DEVIL’S PATH  凶悪

白石和彌監督。山田孝之主演、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴。ノンフィクション小説『凶悪 -ある死刑囚の告発-』の映画化。2013年。

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<ストーリー>
スクープ雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤から手紙が届く。記者の藤井は上司から須藤に面会して話を聞いて来るように命じられる。藤井が須藤から聞かされたのは、警察も知らない須藤の余罪、3件の殺人事件とその首謀者である「先生」と呼ばれる男・木村の存在だった。木村を追いつめたいので記事にして欲しいという須藤の告白に、当初は半信半疑だった藤井も、取材を進めるうちに須藤の告発に信憑性があることを知ると、取り憑かれたように取材に没頭して行く。(Wikipediaより転載)

<感想>
うわー、これが実話かあ、という内容でした。映画『冷たい熱帯魚』を思い出しました。確かあれも実話ベースでしたよね。世の中には、こういう酷いことを平気でできる人がいるんだなあ。と思うと同時に、誰の中にも、凶悪の種はある、とこの映画は語っているのが、恐ろしいところでした。それが主人公、藤井であり、藤井の母の世話を一人でさせられている、藤井の妻の描写でした。良い人そうなリリー・フランキーが、冷血な役をやるところが良いですね。またピエール瀧が、死刑囚のくせに救われたような顔をしていたのも印象的でした。非常に後味の悪い映画ですが、忘れられない映画になりそうです。