UNTHINKABLE  4デイズ

グレゴール・ジョーダン監督。サミュエル・L・ジャクソン主演、キャリー=アン・モス、マイケル・シーン。2010年。

4デイズ [DVD]

<ストーリー>
イスラム教徒のアメリカ人、スティーブン・アーサー・ヤンガーは、アメリカの3都市に核爆弾を仕掛けたというビデオを政府に送りつけた。4日後には爆発するようにセットされている。FBIのテロ対策チームが動き出し、スティーブンは拘束、極秘施設で尋問を受けることとなる。FBIのヘレン・ブロディ捜査官は、CIAに雇われた特別尋問エキスパート「H」と組み、爆弾の在処を聞き出そうとするが、Hのそれはまさに拷問だった。Hのやり方に反発するヘレンは、司法取引を持ち出し、スティーブンから爆弾は嘘だと聞き出した。しかしそれは罠だった。ビデオ撮影の場所へと向かい、ホッとしたのも束の間、近くのモールが爆発、多数の死者が出る。Hのスティーブンへの拷問はエスカレートし、核爆発までのタイムリミットが迫る中、Hはスティーブンの妻と2人の子どもを連れてこさせ…。

<感想>
かなり重い映画です。核爆弾除去が目的の映画ではないので、最後にスッキリとはいきません。皆の命のためなら、非道な方法も許されるのか。犠牲は仕方のないことなのか。人々のエゴが剥き出しになり、拷問シーンも多く、映像と共に心情的にも目を背けたくなりました。3人のメインキャラの内、誰に感情移入して見るかで映画を観終わった後の気持ちが大きく変わる映画ではないかと思いますが、私はH派で観ました。決して仕事を楽しんでいる訳ではない、他にやる人間がいない辛さ、信念を貫く強さ、潔さに惹かれました。観終わっての感想は、まあ納得、です。ところでキャリー=アン・モス、私は『マトリックス』以来ですが、老けましたね。まあ当時から老け顔でしたけど。