フランク・ダラボン監督。トーマス・ジェーン主演、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローリー・ホールデン。スティーヴン・キング原作の映画化。2007年。
＜ストーリー＞
激しい嵐が街を襲った翌日、妻と５歳になる息子ビリーと地下室に避難していたデイヴィッドは、めちゃくちゃになった部屋を発見する。そして湖の向こう岸には深い霧が発生していた。ビリーと隣人の弁護士ノートンと共に町のスーパーへ買い出しに出掛けたデイヴィッド。スーパーはたくさんの客で混雑していた。レジの長い行列を待っている時、町にサイレンが鳴り響く。そして血を流した男性が叫びながら飛び込んできた。「霧の中に何かがいる！」スーパーは深い霧に覆われていった…。
＜感想＞
閉ざされた空間の中で、恐怖のため極限状態になり、人々の中に対立が生まれ、やがて殺し合いも起きる…キングらしい展開だと思います。とても惹き付けられて観ましたが、最初に出てきたモンスターが何だかチープで、一気にＢ級映画の仲間入り、という感じでした。しかし展開は素晴らしいです。人物描写もどれも納得でした。そして衝撃のラスト。こういう映画で、こういうラストは初めてでした。誰もがこの状況では起こりうること、その結果は余りにも重いです。出てくる俳優さん達が、皆、名前は知らないけれど一度は見たことのある人ばかりで、名脇役さんで作られた映画と思いました。
