ミステリと言う勿れ

松山博昭監督。菅田将暉主演、松下洸平、町田啓太。田村由美原作の同名漫画の映画化。2023年。

ミステリと言う勿れ

<ストーリー>
広島観光に訪れた久能整(くのう ととのう) は、狩集汐路(かりあつまり しおじ)という少女と出会い、有無を言わさず彼女の祖父の遺言状開示に付き合わされた。富豪である狩集家には遺産を1人だけが受け継ぐ掟があり、現在の相続候補は汐路を含めて4人の若い従兄妹たちだった。彼らの前に相続権があった親たちは、8年前に同乗した車が崖から落ちて事故死していた。
代々、狩集家の顧問を務める弁護士の車坂と税理士の真壁によって、相続人を決める「お題」が提示された。狩集家にある4つの蔵を1つづつ割り当てられ、それぞれ、あるべき姿にせよと命じられる相続候補たち。過去の遺産相続でも候補者たちは競い合い、殺し合ったと語る汐路。今回も汐路の頭上に植木鉢が落とされる等、怪しい事件が続き、猜疑心から啀み合う候補者たち。
候補者たちへの襲撃が汐路の仕業だと見抜く整。親たちの事故死の際、運転していた汐路の父の居眠りが原因とされ、一族から責められた事を恨む汐路は、候補者同士が殺し合うよう仕向けたのだ。
汐路の一件は解決したが、狩集家には不審な死を遂げた父祖が多かった。写真を見て、死者が皆、巻き毛で西洋風な顔立ちである事に気づく整。
蔵の中を探った整は、9年前の演劇チケットを見つけた。その筋書きは、明治の動乱期に、ある麻農家を営む豪農が3人の男によって皆殺しにされ若妻を奪われ乗っ取られたという内容だった。主犯の男は西洋風な顔立ちで、巻き毛を黒く染めて当主に成り済ましたが、使用人によって屋敷の裏口から逃されへ唯一逃げ延びた当主夫婦の幼い1人娘がいずれ復讐に来ることを恐れた。故に主犯と2人の手下は、西洋風な顔立ちで巻き毛に生まれた子孫は全て殺して秘密を守ると誓ったという。脚本を書いた男は狩集家の遠縁で、蔵で見つけた巻物の内容を芝居に仕立てたのだ。
実は弁護士の車坂と税理士の真壁は、3人組の手下の子孫で今も掟を守って巻き毛の子孫を殺し続け、脚本を書いた男も自殺に見せかけて殺していた。更に、芝居を見て家の秘密を知り、先祖の罪を公表しようとした汐路の父たちも、事故を装って殺されたのだった。
8年前の自動車事故の日に、幼いながら父親が睡眠薬を飲まされる瞬間を目撃した事を思い出す汐路。汐路の父に居眠り運転の罪を着せた犯人は車坂らと共に逮捕された。父親らが探し出していた真の狩集家の子孫は唯一生き延びた少女が逃げる際に屋敷から持ち出した人形を先祖代々受け継いでいたが『鬼の集い』については先祖から何も伝え聞いておらず、財産を望むような人物でもなかった。汐路らに見送られた整は、ようやく東京へと帰って行った。(Wikipediaより転載)

<感想>
観たいなとちょっと思っていた映画。原作を雑誌で断片的に読んだことがあります。
汐路が好きになれないと感じていましたが、途中で暴露があり、納得。また蔵の謎を解くという話が、犯罪者達の隠蔽に繋がるのは、とても面白かったです。これは原作の力ですね。
あと映画の内容に直接関係しないかもですが、ジンとくるセリフが多い!これも原作の力。
原作が面白いんだろうなあ、人気あるの分かるなあと思った次第です。