クリント・イーストウッド監督。マット・デイモン主演、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン。2010年。
<ストーリー>
フランス人ジャーナリストのマリー・ルノは、東南アジアで巨大津波に遭い、呼吸停止した際に臨死体験をした。その時に見た不思議な光景が忘れられない。一方、サンフランシスコの工場で働くジョージは、イタリア料理の教室でメラニーという女性と出会う。かつては霊能力者として死者の声を聴くことを生業としていたジョージのことを知ると、メラニーは霊視を頼んだ。過去の経験からそれを一度は断ったジョージだが、結局メラニーの手を取る。ジョージの言葉を聞いたメラニーは、そのまま姿を消してしまった。そしてロンドン、マーカス少年は双子の兄を突然の交通事故で失った。どうしてもまた兄と話したいと思ったマーカスは、霊能力者を捜し始める…。
<感想>
日本では東日本大震災の影響で公開停止になった作品です。冒頭の津波シーンを見て、これは仕方ないと思いました。この時期には余りにリアル過ぎました。ただ公開停止にならなくても、この映画がヒットしたかは微妙です。万人受けする内容ではないと思いました。3人それぞれのエピソードは秀逸です、とても惹かれました。見せ方もさすが上手いです。しかしラスト、判断は観ている方がどうぞ、というやり方には物足りなさを感じました。幸せの予感を感じさせてはいますが、もっとハッキリと見せて欲しかった。あとこれはマット・デイモンでなくても良かったような…上手かったですけど。