山岸凉子

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ハトシェプスト

 ハトシェプスト I、ハトシェプスト II、キメイラ、海の魚鱗宮、スピンクス 古代エジプト王朝唯1人の女ファラオのお話。もっと読みたいという感じかな、でも面白いです。それにしても、同じ作品が何度も収録されているのには閉口…。(文...
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パイド・パイパー

 パイド・パイパー、蜃気楼、負の暗示 読みごたえのある短編集。どの作品を読んでも、息を飲む緊迫感に溢れています。連続幼女殺人事件、男から見た不倫、そして日本で実際に起きた大量殺人事件について。お勧めです。(白泉社-レディースコミッ...
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天人唐草

 天人唐草、ハーピー、狐女、籠の中の鳥、夏の寓話 どれも読みごたえのある、人間心理の奧を描いた作品集。特に狂気に陥る軌跡が分かるタイトル作品は、読んで背筋が寒くなります。他の作品もすごい。(文芸春秋-文春文庫ビジュアル版)
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月読

 天沼矛、木花佐久夜毘売、蛭子、蛇比礼、月読、ウンディーネ 日本の昔話(神がいた頃のお話)を題材にした話が主の短編集です。時代はいろいろ。どの作品も上質の出来です。(文芸春秋-文春文庫ビジュアル版)
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タイムスリップ

 天鳥船、コスモス、八百比丘尼、蜃気楼、悪夢、タイムスリップ 幽霊モノではなく、精神的にちょっと怖いお話6編。毎度のことながらどの話も質が高いです。しかし年代はバラバラなんですねえ。コミックエッセイをタイトルにしたのは、余り読...
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セイレーン

 セイレーン、パニュキス、愛天使 ギリシャにある渦の話の「セイレーン」、とても仲の良い兄妹の話「パニュキス」は児童小説みたい。しかし何と言ってもお勧めは天使に愛された少年の話「愛天使」です。切なくなります。(白泉社-花とゆめコ...
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スピンクス

 黒のヘレネー、バンシー-泣き女-、スピンクス、グール-屍鬼- 心理的にとっても怖いお話ばかりの短編集です。タイトル作品の「スピンクス」は、狂気の境にいる少年を描いた傑作です。あと「グール」も印象的な作品です。(白泉社-花...
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シュリンクス・パーン

 シュリンクス・パーン、パニュキス、パイド・パイパー、グール(屍鬼)、鏡よ鏡 最後のお話だけ知らなかったので、買ってみました。それは結構あっさり味だったのですが、知っていても他のお話、つい読んでしまいますねえ。(文芸春秋-文春...
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甕のぞきの色

 甕のぞきの色、蓮の糸、二口女 癌にかかった青年が信仰宗教に頼る話がタイトル作品。あとの2つは怖いお話かと思いきや、作者経験の幽霊話と、お見合いを繰り返す女性のお話です。安心して読める1冊。(秋田書店-プリンセスコミックス) ...
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神かくし

 神かくし、神入山(神かくしPART.2)、負の暗示、黄泉比良坂、夜の虹 未読だと思って買ったら、既読でした。神かくしは切ない話です。既に収録済みの作品ですけど、私は「負の暗示」が結構気に入ってます。「夜の虹」は、空に関するエッセ...